履き込み記録
初のMTOを経験させてくれたIRON DRESS(アイアンドレス)のストレートチップ。
しかも、シューツリーやシューバッグ、変え紐も付属して、約6万円とMTOにしてはかなりのリーズナブル。
そのコスパの良さから作りはどうなんだろう・・・
と不安にさえなったことがあったが、現物を見て履いてからは全く気にならない。
むしろ履き始めてから、わずか3ヶ月ではあるが非常に満足度の高い一足。
今回は履き込み3ヶ月の記録をしていく。
履き込み時間
まずは恒例の履き込んだ時間。
履き込み時間 | 72.5 時間 |
着用回数 | 9 回 |
履き始め | 2020年7月11日 |
ケア回数 | 3回 |
タイミングの問題であるがIRON DRESSを履いた日は半日だけ外出など、1回あたりの時間が少なかった。
あとは土日に履くことがほとんどなかったため、このくらいの時間になったのであろう。
ケアについては月に1回程度。
色味が独特であり、それが気に入っているところでもあったので、色味のないニュートラルのケア用品で保湿やポリッシュを行っていた。
よく使うのはSaphir NoirのスペシャルナッパデリケートクリームやTAPIRのレーダーオイル。
この2つの万能性は本当にすごいと思う。
ナッパはライニング含めてどこでも塗れるし、レーダーオイルは簡単に油分補給できる。
何より色味を変えずにどの靴にも使えるのはありがたい。
3ヶ月履いて分かったこと
トゥから指の付け根への薄さが素晴らしい
横から見てもらうと分かりやすいように、爪先から指の付け根にかけて薄くデザインされた木型。
それとは対照的に、甲の立ち上がりは高さがある。
私の足は薄く甲は高い(踏まずのアーチが高い)ので、まさにドンピシャのフィッティングだ。
足先にゆとりのあるフィッティングを求める方には少々窮屈に感じるかもしれないが、靴好きにはこの足にそうフィットというのは魅力的ではないだろうか?
CARMINAのストレートチップとの比較するとこうなる。
CARMINAが先端から甲に向かって緩やかに上がっていくのに対して、
IRON DRESSは爪先から水平に伸び、甲に当たるところで角度がついた立ち上がりを見せている。
高低差がしっかりついてるのが分かる。
このあたりはサンクリスピンのクラシックラストに似ている。
タンの薄さが気になる・・・
IRON DRESSは靴ひもの裏にあるタンに裏地がついていないため薄い。
別にこれが悪いというわけではないが、薄さゆえに履く時に巻き込んでしまったり、画像のように常時まるまっている。
これ以上まるまったり、薄さが気になったら当て革をしてもらおう。
オフではあまり履かなかった
ストレートチップにこの色味を組み合わせをすれば、スーツよりも多少カジュアルダウンした装いでも問題なく履ける。
オンオフ問わず履く機会が多くなるだろうと、受け取り当初は思っていました。
しかし、履くことはあまりなかったです。
これは私のファッションの問題もありますが、オフの日にどの革靴を履くかと頭をまっさらにして考えて見ると選ぶにはローファーになりがち。
ディテール
ここからは細かいところを紹介していく。
まずは全体の絵がこちら。
この色味をフォーマルな場面でも使えるお堅めのストレートチップにしたことは個人的なこだわり。
トゥ
甲に入るシワは問題なく綺麗に。
少し残念だったのは、キャップにもシワが入ってしまったこと。
他の靴でもよくあるが、先芯がキャップを全て網羅されるほど入っていないことがある。
このシワはもうしょうがない。
サイド
両サイドに目立つ傷はない。
ムラのある色味がたまらない。
ヒール
かかとはやや小ぶり。
後ろから見ると、履き口の内外の高低差が顕著。
慎重に着脱をしているのでこのあたりにシワはない。
ソール
ソールは全体的に擦れてきた。
トゥスチールは印字が消えてきたので歩き方的に?爪先をよく擦っているのだろう。
ちなみにここのケアはTAPIRのソールオイルでケアしている。
ライニング
ライニングにはスレの跡すらない。
デリケートクリームでケアをしている。
中にはヌメ革が敷かれていて、こちらもエイジングの変化が楽しみなところ。
どう変化するのか
この靴はヌメ革に手染めで作られているため、その風合いの変化が楽しみ。
この靴をオーダーしたLeather Portの井熊さんからは色が抜けていくと思うので、スピランで染めたりってのも良いですよと教えてもらった。
もちろんクリームで補色していくのも面白いと思うが、プロにパティーヌしてもらってまた別の靴になるってのも面白いと思う。
まあ、この色味は好きなので当面は変える予定はないが。
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