履き込み記録
自分へのご褒美で買ったサンクリスピンのホールカット。
早いもので履き始めて3ヶ月が経過したので記録としてこの記事に残すことにした。
まずは恒例の時間とケアの状況。
次いで新品から履いてみて分かったことを記す。
履き込み時間
履き込み時間 | 157.5時間 |
着用頻度 | 約週1回 |
着用回数 | 19回 |
履き始め | 2020年6月23日〜 |
結構履いてた。
購入当初はやはり愛着がとびっきりあるせいか着用頻度も多くなる傾向の私。
ケア状況
履き始め2ヶ月くらいはSNSで聞いた週1回クリームを入れるケアをしていたが、手間もかかるしワックスも使いたいのでやめた。
それ以降のケア状況は数回履いて汚れたら、いつも通りのケア。
プロにも磨いてもらう
実はこの靴は初めてプロに磨いてもらった記念の靴。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_0611-1024x1024.jpg)
今後ここまで美しく仕上げることは自分では出来ないですが、この靴のポテンシャルが最も引き出されたんじゃないかと思う。
詳しくはこちらをどうぞ。
![プロの靴磨きを体験](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0666-300x300.jpg)
履き込んでわかったこと
芯材が硬い
トゥやヒールに入ってる芯材。
実はこの靴では芯材の周りではシワよく入っている。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1950-768x1024.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1949-768x1024.jpg)
このシワの原因は芯材が入っているところとそうでないところで硬柔の差が顕著になることからこんな現象が起こっているのかもしれない。
革に厚みと弾力がある
こちらは新品の時にも薄々感じていたこと。
あくまで私がこれまで履いてきた靴の中での比較になるが、この靴の革には弾力と厚さを感じる。
同じ価格帯の既製靴のジョンロブは弾力こそあるもののサンクリスピンより柔らかい。
柔らかい方が馴染みが良い、硬い方が頑丈とかいうのは一概には言えないと考えているので、この辺りは靴としての個性なんじゃないかと思っている。
足なじみ
3ヶ月履いてみて感じるのはやはり土踏まずのフィット感と靴自体の弾力。
足馴染みはどうだったのか・・・
土踏まずのフィットが最高
当方、ウィズは細めで土踏まずの上に当たる第一の甲は高い。
それに伴う形で踏まずの上がり幅もかなりある。
とこれまでオーダーした際に足を測ってもらった職人さんや伊勢丹のYour fitで計測後に教えていただきました。
そんな特徴的な足にも関わらず、サンクリスピンのラストは快適に履ける。
これまでの靴では決して体験出来なかった土踏まずの突き上げるようなフィット感。
靴自体硬さはある
履き始めも靴擦れはほとんど起こらなかったが、芯材や革の弾力から靴の硬さはある。
また、見た目からはそこまで細身でシュッとしてるようには見えないが、足を入れると攻めたラストのタイトさを感じる。
硬い革でタイトな作りなのに靴擦れをしない。
これはラストが合ってるからか?
シワや色味の変化が著しい
シワが深く入る
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1951-768x1024.jpg)
ぱっと見でもわかるほどハッキリ刻まれたシワ
画像の段階ではTAPIRのレーダーオイルとレーダーフレーゲのみでケアしているが、良い艶が出ている。
それではここから細かいところを見る。
トゥ
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1952-768x1024.jpg)
クラシックラストで作られた本モデル。
この丸みがたまらない。両足とも傷はない。
インステップ
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1953-1024x768.jpg)
ここはシワがしっかり入っている。特に左足(向かって右)。
この革がシワが入りやすいってこともあるんでしょうが、第一甲と第二甲の高低差がかなりある。
したがって歩行時にはここが深く折り畳まれるようななるのでシワが入るのでしょう。
横から見ると分かりやすいように、高さが出るところにシワが集中しているのがご覧いただけます。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1954-768x1024.jpg)
左右差があり、左の方が広くシワが見られる。
サイド
まずは外側。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1955-768x1024.jpg)
シームのない面がとても綺麗
甲から流れてるシワが両足とも見られます。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1956-768x1024.jpg)
続けて内側も。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1957-768x1024.jpg)
内側は先述の通り、踏まずに合わせたかなりえぐれた仕様。
細かいシワも多くある。
内側の後方には施されたゆういつのシームが縦に一本入ります。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1958-1024x768.jpg)
ここもお気に入りポイント。
真後ろのヒールではなくて内側にあるってのがなんだか特別感がある。
ヒール
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1959-768x1024.jpg)
丸みのあるヒールカップ。
ここには硬い芯材が使われている。
しかし履き口付近には入っていないので、そこに沿ったシワが両足とも入っている。
トップリフトは頻回に履いているのでわずかな削れがみられる。
余談だがヒール側から見ると履き口には外側が低く、内側には高さがある。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1960-768x1024.jpg)
このあたりも足の設計を考えてデザインされているのだろう。
ソール
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1961-768x1024.jpg)
オールブラックのソールは中心部から削れて、本来の色が顔を出している。
コバには特段キズもない。
ライニング
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1963-1024x768.jpg)
普通に履いてたら擦れる程度の状態だろうか。
どの靴でもしばらく履くと出てくるが、この靴でも芯材のシルエットが浮き出してきた。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1965-768x1024.jpg)
色の変化が著しい
色がよく抜ける
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1177-768x1024.jpg)
サンクリスピンのクラストカーフは色が抜けやすいと聞いていたがまさにその通り。
クリーナーを使うと色がまだらに薄くなってるところもある。
これは革が痛んでいる。というよりはシンプルに載せた色が抜けやすいのかなと。
革の表面などに大きな変化はなかった。
でも色がよく入る
色はよく抜ける反面、色がよく入るというのもこの革の特徴。
クリーナーを使えば多くの革靴で艶が落とされ色が抜けたように感じるが、この靴はそこが顕著だったように思う。
シワのところなんかは綺麗に色が抜けていきそうなので、黒や緑のクリームで埋めて染めていきたい。
またご報告を
どんな風に育っていくか楽しみ。
硬さは感じるけど快適に履けて、土踏まずには最高のフィット。
手入れのたびにわずかな色味の変化を感じていくのがささやかな楽しみに。
これだけ細かく記録として残してはいるが靴は履くもの。
多分この先傷ついたり修理が必要になったりするでしょう。
でも履かなきゃ意味ないというのが私の考え。
役割のないものは持っていてもしょうがないですから。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_9340_Original.jpg)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント