1年経過
千葉県 印西市にあるLEATHER PORT
その小さなアトリエでは、IRONDRESSと名もなきビジネスシューズという2つのラインを構える。
しかし、2021年7月現在、残念ながらオーダーはストップしている。
どういう形式になるのか公式からのアナウンスはないが、再開が待たれる。
MTOのオーダーシューズの中では手頃でありながら、中国の若手職人による本格的な靴が作ってもらえた。
ブランド名 | IRON DRESS |
モデル | ストレートチップ |
革 | ヌメ革(ワインハイマー) |
カラー | 黒に近いグレー(手染め) |
サイズ | 8C |
購入場所 | LEATHER PORT |
この靴も手元に届いてから1年となる。
どれだけ履き込んだのか?
どんな変化をしたのか?
記録として残していく。
どれだけ履いた?
この靴は色味こそクセがあるが、ストレートチップということもあって仕事で履くことが多かった。
基本的に晴れた日のみに着用していたが、何度か突然の雨にさらされたこともある。
着用回数や時間、ケアの回数はこのようになっていた。
着用回数 | 37回 |
着用時間 | 342時間 |
手入れ回数 | 9回 |
クリームは基本的にはニュートラルのものを使用。
色味が好みだったので、そこを邪魔しないようにしていた。
- BriftH THE CREAM
- SAPHIR NOIR CREME1925
どんな変化をした?
それでは342時間の履き込みでどんな変化をしたのかを見てみる。
まずは新品時との比較。
明るさの関係もあるが、少し色味が抜けたように感じる。
LEATHER PORTの代表である井熊さんからも、手染めなので徐々に色味は変化していくと聞いていた。
この抜け具合、個人的にはかなり好み。
ここからは細部を見ていく。
トゥ
まずはトゥ。
ぱっと見は綺麗に見えるが・・・
右足はいつだかにぶつけてしまったのか?
めくり上がってしまった箇所がある。
これからはワックスでうまいことマスクしていく方が良いか。
甲
甲の履きシワはしっかりと刻まれている。
前回の記録でも記録したが、キャップにも一部シワが入ってしまっている。
サイド
内側、外側ともに細かい傷はあるが、それも味として片付ける。
かなり細身のラストだが、土踏まずに圧迫感を感じるほどではない。
フラットな底に細身のデザインというシルエット。
ヒール
小ぶりでかかと全体をホールドしてくれるヒール。
そこには縦に2重線のステッチが施されている。
ソール
両足とも中心部に負荷がかっているのか、色抜けが進んでいる。
アスファルトの地面を歩くと、ソールがしっかりと噛むのを実感できる。
最初は少し硬さを感じる時もあったが、馴染んでからは所有靴の中でもトップクラスで歩きやすい。
ライニング
私の場合、ライニングはどの靴でも同じところが剥げる。
色味のはっきりしているライニングなので、変化がよく分かる。
スレがひどくなったら、修理も検討。
インソールやタンはシンプルな作り。
タンが薄手の一枚革なので少し丸まってきている。
どんな変化をしていくか
ヌメ革に手染めで仕上げられたムラのある色味。
履き込みやメンテナンスを行いながら、時間と共にその色味も変わっていくことが想定される。
今はこの色味に満足しているが、さらに進んだときにはパティーヌをお願いするのも面白いかもしれない。
次回の記録はまた1年後にでもつけようと思う。
そのときには、また面白い変化をしていることを期待。
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