サンクリスピンでオーダー 理想の一足が完成しました。

目次

ルーマニア製のオーストリアの靴

革靴好きの方なら、一度は耳にしたことがあるであろう Saint Crispin’s (サンクリスピン)。

所在地をオーストリアとし、工房をルーマニアに構えている。

一部のファンの中には熱烈な支持者がいるというイメージだが私もその1人。

初回のオーダーで作ったホールカットは、その見た目の美しさはもちろんのこと、フィッティングがハマったのがリピートするきっかけになった。

自慢の一足を是非ご覧いただきたい。

オーダーした靴はこれ

Mod.718
ラストClassic
モデルMod.718
サイズ8E
アッパークラストカーフ
(Milk Chocolate)
ソール8mm
トゥスチール装着
付属くり抜き式シューツリー
価格(総額)¥ 178,263-
納期6週間

Classic Last

サンクリスピンのラストは先端形状から8種のラストが存在する。

その中で最もスタンダードであろうクラシックラストを選択。

一足目でも同様のラストを選んでおり、サイズ感が分かっているので不安要素が少なかった。

一見すると丸み

このラストで作られた靴はつま先はもちろんのこと、全体に丸みを帯びた優しい印象を受ける。

しかし、内側をチラッと覗くと・・・

えぐるようなウエスト。

正面から見た丸みからは想像できない、何とも現代的な攻めた曲線美じゃないかと思う。

Mod.718

今回の靴は、前方から後方にかけてステッチが駆け巡ったブローギングのないデザイン

納品書に記載された正式名称は「Adelaide Oxford with lowered topline and soft wing till heel

長い・・・

要するに履き口を下げた後方までウイングの伸びてるアデレード。

名前からは欲張りデザインを彷彿とさせるが、洗礼されたデザインに惚れ惚れする。

そして、このMod 718はサンクリスピンのオックスフォードには珍しく4アイレットの仕様

丸みのあるデザインながら、ドレッシーに作られている。

緩やかにねじれの効いた足なり設計も着用時のストレスにならない。

ソールにも凝ってる

今回はソールはダークブラウンでオーダー。

ツルツルの綺麗に仕上げてくれてるので、履き下ろすのを躊躇うほどの仕上げ。

厚さは8mmで頼んでますが、これはコバ全域を含めた厚さ。

そして、意匠の1つとも言える土踏まずのウッドネイル

サンクリスピンと言えば?と聞いた時にここをあげる人も多いと思う。

また、このウッドネイルの打ってあるところには出し縫いがなく、ウエスト部分の緩急差が強調される。

トゥスチールも純正?のものがついている。

4つのネジでガチガチに留められている。

サイズ感

サンクリスピンを気に入っている理由の1つにフィット感がある。

この独特なクセになるフィット感は3つ構造によって作られていると感じる。

  1. 芯材が広範囲
  2. アーチサポートの盛り上がりが大きい
  3. 特徴的なラスト  
 

芯材が硬く広く入っている

サンクリスピンの芯材はとにかく硬い!そして広い!

私の所有している他の靴では、大体が後方からヒールと同じ長さくらいに月型芯が入っている。

しかし、サンクリスピンでは土踏まずの真ん中くらいまでこの芯が入っているのだ。

そして明らかに他のシューメーカーのモノより硬い。

骨格がしっかりしてる感というのは履いた人なら実感できるはず。

だからと言って、履き馴染むまで大変かなと思っていたが、1足目はほとんどなかった。

アッパーにもソールにも硬度があると意外と大丈夫なものなのか。

アーチサポートの盛り上がりが大きい

画像でどこまで伝わるかが怪しいところだが、土踏まずの突き上げ具合を強く実感できる。

ハイアーチの人ならば、これまで以上に足に沿うフィッティングを体感できるはず。

第一の甲まで薄く平行

この絵めっちゃ好き

横から見るとよく分かるが、このラストはつま先から第一の甲手前までは低く平行に伸びてる。

そこからかなり高く傾斜がつくので、甲が低い人にはここに緩さを感じるかもしれない。

まさに薄足のハイアーチで甲が高い私にはドンピシャなのだ。

個人輸入で安く購入(でも高い)

今回は同じラストで同じサイズなので、公式のHPより個人輸入という形でオーダーした。

1足目に店舗で購入した時と比べると、5万円ほど安く購入することができた。

ちなみに1足目は原宿のBrycelands & Coでフィッティングをしてオーダー。

個人輸入の場合はその時の為替の問題もありますが、安く買えることは間違えない。

Paypalでも支払い可能なので、日本語で支払いの詳細も確認可能。

配送はDHLでサンクリスピン側から追跡番号の提示もあるので、今どこにいるかも分かる。

私は受け取り時に関税などを現金で払いましたが、DHL側へ電話をすればカード払いもできるようだ。

今回は支払った内訳は下記の通り。

本体代:¥ 162,263-
輸入関税:¥ 5,300-
輸入内国消費税等:¥ 9,600-
立替納税手数料(消費税込み): ¥ 1,100-
合計:¥ 178,263-
※本体代以外を受け取り時に支払い
 

少なくても1足目は店舗購入を推奨

安いから個人輸入で買う!

ちょっと待って下さい。

少なくても一足目は店舗で購入をするのが良いだろう。

前述の通り、この靴は芯材の面積が大きかったりアーチサポートがかなり盛られている。

決して安いものではないので、実際にサイズを確認されてから購入することをお勧めする。

原宿のBrycelands & Coではフィッティングはもちろん、パーソナルラストという既存のラストからサイズ調整することも可能(別途アップチャージ)。

それでも、このコロナの環境下や遠方の方にとって出向けないというのであればサンクリスピンの公式からCyber Fitting というシステムでサイズ確認も可能。

※百貨店などに置いてるところもありますが、確認した限り標準のFウィズ以外見つけられませんでした

私も違うラストでもう一度オーダーする時には店頭にてオーダーをする予定だ。

何より、お店の方と話すと色んなことが知れますしね。

最後に

Saint Crispins Logo
参照:https://www.saintcrispins.com/

今回は念願の2足目となったサンクリスピンの革靴を手に入れた。

色々と履いてきたつもりだが、足にハマった靴というところでは一番かも知れない。

デザインもありそうでないところをついてくれるのが、サンクリスピンの魅力の1つだと感じる。

一足目のオーダーした内容や経年変化の状況もまとめているので是非ご覧ください。

最後にギャラリーとして今回のMod.718の画像を必要以上に載せますのでご査収ください。

正面
後ろ
真上
主張の少ない印字も最高

個人的、過去最高の1足です。
プレメンテ後に履きまくります!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

▶︎経年変化の記録集

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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