Resolute 710 誰もが選べる最高のシルエット

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ヴィンテージにあまり関心がない

履いた姿が美しく見えて、経年変化も楽しめるデニムが欲しい。

そんな想いから色々とデニムを探していて、たどり着いたのがResolute(リゾルト)。

正直なところ、たどり着いたというよりはいろいろ見たけど結局ここに落ち着いたというのが本音だ。

実のところ、このブランドを最初にネットで見た時には少し敬遠してしまったのだ。

というのも、往年の名作をモチーフとしてそれを日本人に合うスタンダードとして作るといったニュアンスが記載されていた。

私はファッションは好きだが、どうもヴィンテージというものに疎い。

〇〇年代の〇〇モデルのデニムといった表記をよく見るが、私が最も大事だと思うのは「今の自分が履いて美しく見える」ということ。

実際にモチーフとなってるモデルをネットやSNSで確認してみたが、カッコ良いけど少し太くて普通のストレートのデニムなんじゃないかというのが正直な感想である。

悪い言い方をすれば昔っぽいシルエット。

私はデニムはジャストサイズでピシッと着用したい主義なので、このモデルをモチーフとしてるリゾルトとは合わないだろうと決めつけていた。

しかし、その後もデニムブランドを調べ続けていると、なにかと「フィッティング×デニム」というキーワードでリゾルトという名前を目にするのだ。

確かにこれまでは私の見てきたリゾルトのデニムは全身の履き姿ではなかった。

SNSで革靴と一緒に写っている足元や平置きされた状態しかみていなかった。

以降、全身の履き姿を見る機会が増えて、これはかっこいいじゃないかと思い始めた。

過去のモデル云々ではなく、純粋に一つのデニムブランドとして興味を持ち、渋谷にあるリゾルトの取り扱いのあるZABOUへ足を運んだ。

その魅力にどっぷり浸かり、早速1本購入した。

Resoluteとは?

リゾルトとは、DENIMEでデザイナーとして活躍された 林 芳亨(はやし よしゆき)さんが2010年に立ち上げたブランドだ。

彼のモットーに「自分のジーパンは洋服ではなく、いわば道具。何年経っても同じ物が手に入る、理想のスタンダードを創りたい」とあり、それがまさに体現されたのがリゾルトだろう。

このリゾルトというブランドには他のデニムを扱うブランドとは異なる特徴がある。

販売されてるのは4つの型のみ

リゾルトで扱ってるのはなんと4種のデニムのみ。

いずれも綿100%で仕上げられていて、全体のバランスの取れた攻めすぎていないシルエットは服装を選ばずに履けそうだ。

モデル価格シルエット
710¥ 22,000~23000テーパードの効いたストレート
711¥ 25,000~26000セミワイドストレート
712¥ 21,000~22,000股上の浅い、膝下からテーパードのあるストレート
713¥ 21,000~22,000710のローライズモデル
価格は税抜き表記

サイズ展開が豊富すぎる

今回、私が購入したのはリゾルトの定番である710だが、このサイズ展開はなんと87種ある。

多くのブランドでは、購入後に裾下げをして調整することが多いことが想定されるが、裾を切るということは、少なからずデザイナーが描いたシルエットを崩す事になる。

誰もが理想のシルエットをマイサイズで選ぶことができるのはここのブランドの特徴であり、魅力の一つだろう。

なお、店舗によって揃えが異なるので、おおよそのマイサイズの検討がついてる方は事前に確認することをおすすめする。

定期的に各取扱店で行なっているリゾルトフェアの時にはサイズを多く揃えているので、そこを狙うのも良いだろう。

サイズ展開

710
 W26W27W28W29W30W31W32W33W34W36W38W40
L28   
L29  
L30  
L31
L32
L33
L34
L36
711
 W26W27W28W29W30W31W32W33W34W36W38W40
L32
L34          
L36  
712
 W26W27W28W29W30W31W32W33W34W36
L29
L31
L33
713
W26W27W28W29W30W31W32W33W34W36
L34

推奨されるフィッティングがある

試着時には可能な限り、腰回りがタイトなモノでレングスは9.5分丈を推奨しているようだ。

というのも、リゾルトのデニム縦糸と横糸を緩めに縫い合わせている生地で作っていて、ワンウォッシュ後に急速に乾燥させた状態で店頭に出ているとのこと。

すなわち、試着段階では最もミニマムな状態なのだ。

なので、かなりギチギチに合わせておき、履き伸ばしていくというのが推奨されている。

今回私もこれに準ずる形で710を購入した。

今回購入したデニム

ここからは私の購入した710を紹介していく。

体型が身長 190cm 体重 62kgで選んだサイズは、W29×L36が前述のリゾルトフィッティングに適していた。

まずは全体像をご覧いただきたい。

やや濃いめのインディゴにオレンジのステッチが映える。

正直、平置きの状態で綺麗なシルエットだ!と言えるほど私はパターンやデザインに関する知識はない。

ただ率直にモデルとなった過去の名作ジーンズよりも、腰回りがコンパクトな印象はある。

実際にウエストの絞り込みがかなりあるので、骨盤の出ている人は普段よりも幅をとったサイズになるだろう。

ディテール

フロントボタン

ボタンフライが採用されている。

ボタンにはブランド名の印字が施されている。

先ほど述べたように、フィッティングはかなりタイトなものになるので、今はボタンをつけるのに少し窮屈さを感じる。

ポケット

各種ポケットの淵にリペッドが打ち込まれ、コインポケットには縦に薄ら色落ちがみられる。

ここに何か入れることはないが、履いていくと横向きのシワが入っていくことが多いので、上下に刻まれた色落ちが期待できるか。

続けてバックポケット。

実はこの後ろのポケットに装飾がないのはお気に入りのポイント。

履いていてあのブランド!と一眼で分かるものもあるが、個人的にはそういった仕様は求めていない。

まさに理想の後ろ姿だ。

パッチ

パッチは紙が採用されている。

洗うごとに色が消えていくので、点線で切ったところをとっておいて次回の購入時に見せて同じサイズをもらうんだとか。

紙パッチ自体を初めて体験するので、どんな変化になるかは想像がつかない。

しかし、革よりは劣化が早いだろう。

裾・耳

捲ると耳が顔を覗かせる。

ロールアップの時のアクセントになるが、最近ではファストファッションでも採用されたことからもデニム好きの象徴の1つというのは薄れているように感じる。

裾野の仕上げは表から見ると1本のステッチだが、折り消すと2重に縫われた跡が見える。

表は1層で裏は2層に重なるように環状に縫い上げている。

これがチェーンステッチと呼ばれるもので、洗濯を繰り返すごとにこのステッチが縮む。

すなわち、環状のステッチが輪を締めるように縮むので、生地が規則的に盛り上がるのだ。

色落ちも特徴的なモノになる。

出典:http://www.onomichidenim.com/archives/10130

ねじれ

アウトシーム

このデニムを平なところに置くと、新品の状態にも限らずねじれているのがわかるはず。

外側から見ると腰回りから足首に向かうにつれて垂直に伸びるアウトシームが曲がっているのがわかるだろう。

最近のデニムではスキュー加工といって、このねじれが起こらないように織っているが、リゾルトではあえてこの仕様を残している。

生地の表面

リゾルトのデニムの特徴として、生地の毛羽立ちがあげられることが多い。

※712以外

洗うほど毛羽が出てくるという1960年代の生地の再現をしているようだ。

新品の状態でも目視で確認できる毛羽もあるが、果たして今後どうなっていくのか。

履くと分かるシルエットの美しさ

ここからは実際に着用した画像を中心に紹介していく。

冒頭でも述べたように、着ている姿が美しいのが最も大事なのだ。

そして、私がリゾルトのデニムを購入したのはこのシルエットに惚れたからだ。

まずは履いた姿を正面、横、後ろでご覧いただきたい。

個人的に横からの絵はこのデニムのシルエットの良さが際立っているんじゃないかと思う。

正面
後ろ

腰回り以外は全く窮屈さを感じず、しゃがみこんでも問題ない。

特にお尻まわりは押し上げられるようになっており、他のパンツを履くよりも足が長く見えるように感じる。

丈も良い具合なのでローファーと合わせるのが個人的には良いんじゃないかと思う。

ちなみにロールアップするとこんな感じに。

正面

ねじれが効いてるため、ロールアップすると耳が正面にくる。

後ろ

座った時にもずり上がることもなくストレスなく履いていくことが出来そうだ。

このようにシンプルでありながらシルエットも綺麗なデニムなので、迷ったらこれを履いておけば間違えないという感じになりそうだ。

一抹の不安をあげるとしたら、これ以上着丈が短くならないかという点。

今後履き込んでいくと膝裏のシワ(ハチノス)ができ、そこに生地が集まることで着丈がこれ以上短くなるリスクがあるだろうか?

こんな人は注意

ここまでリゾルト710の魅力をつづってきたが、デニムのタイトフィッティングに耐性のない方は注意が必要だ。

私は学生時代からピタピタのスキニーが好きで履いていたので今回のタイトなフィッティングも気にはならなかったが、中には普段はデニムは緩く履くという人も多くいるだろう。

また、ストレッチも入っていないので履いた後の足の動かしやすさの確認も必要である。

まずは店頭でフィッティングすることを推奨するが、日常生活でストレスを感じるならワンサイズあげるなどの対策をこうじるべきだと思う。

綺麗に履けて経年変化も楽しめる定番

圧倒的なサイズ展開で誰もがリゾルトの理想とするマイサイズの見つかる710。

食わず嫌いで避けてる方や過去のヴィンテージモディファイという点で避けてる方がいたら、是非一度履いてみて欲しい。

タイトさが気にならないなら極上のシルエットを堪能できるはずだ。

私もこの記事を書いている日から履き始めているが、ベルトがいらずで履ける。

もしもサイズのアジャストのためだけにベルトを使っている方はリゾルトのデニムを履くことで、ベルトから開放されるのも良いと思う。

何よりデニムというのは経年変化を楽しめるのも魅力の一つだ。

リゾルトでは何ヶ月も洗わずに履きこむということを勧めてはいない(もちろんやっても良い)。

気軽によく履くデニムをカッコよく履けるモノにしたいという想いは十分に叶えてくれるものだ。

私は以前紹介したヌーディージーンズ こそ洗わずに育てているが、リゾルトの方は数回着用ごとに洗ってナチュラルな色落ちというのを楽しんでいきたい。

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このシルエット最高にツボでした。

サイズ展開も豊富なので、性別や体型に関係なく多くの人に履いてもらいたい一本です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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