フィレンツェスタイルに憧れて
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正面から見るとダーツのないシンプルな身頃。
この仕様はどうやらフィレンツェのスタイルに多いらしい。
フィレンツェで有名どころと言えば、LIVERANO & LIVERANO、日本人が代表を務めるCoRCosなどがある。
こうした本場フィレンツェのサルトリアは知っていたが、現地に赴いたり、日本でのトランクショーでも金銭的に断念していた。
では、日本でフィレンツェスタイルをもう少し手の届く金額でやってくれるところはないのか?
調べて辿り着いてのが大阪にお店を構えるCoccinella(コッチネッラ)だった。
いざ大阪へ
半年ほど前だろうか?
関西方面へ用事があったので、InstagramのDMでアポをとって大阪まで足を運んだ。
ビスポークサロンって勝手なイメージで狭い小部屋をイメージしていたが、Coccinellaは広々したアトリエ。
代表の中條さんの私物である靴や鞄なども並び、目を引くものが多く置かれている。
※ウゴリーニのBespoke shoes やSaicの鞄などが特に素敵でした。
お話もほどほどに早速オーダーの相談へ。
Coccinellaでのオーダー
Coccinellaのオーダー形態にはスタンダードとエクスクルーシブの2ライン展開で、今回は後者を選択。
価格帯は生地によっても左右されるが、2022年の展示会では下記の金額が中心価格とSNSでは告知されていた。
エクスクルーシブライン(職人ライン)
- スーツ:24〜27万円
- ジャケット:17〜20万円
仮縫い・中縫いあり
スタンダードライン
- スーツ:16〜18万円
- ジャケット:12〜15万円
仮縫いあり
Bespokeスーツにしてはかなり手頃な部類になるんではないだろうか?
ちなみに私のオーダーしたものは、総額250,000円でオーダー時に半額支払い、残りを受け取り時にお支払いした。
そして、デザインなどは基本的にCoccinellaのスタイルにお任せ。
サイドダーツで前見頃はシンプルに、生地は仕事上でも許されそうなグレーに近い暗めの茶色のものに。
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また、仮縫いや中縫いは東京で行ってもらった。
私の所在地が関東なこともあり、東京で行うトランクショーのタイミングで同時に実施していただいた。
仕上がり、着てみて。
仕上がりとしては、こんな感じに。
すでに5回ほど着用している。
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仮縫いの時に、身体にドンピシャに合わせて作ることもできるけど、私の場合には体型的にも線の細いバランスになってしまうこともあって、肩はジャストで胸周りは多少ゆとりを持たせるシルエットにした。
両肩の肩甲骨の一部が張ってることもあって、そこを包むようにしてもらった。
ハンガーにかけると少し生地余りのように見える。
実際に着用してみるとこんな感じに。
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これまで作ってきたどのスーツよりも着丈が長くお尻が隠れるくらい。
肩周りと背中がピタッとハマる感覚が何とも心地よい。
スラックスはツータックのジャストサイズで丈はやや短めに。
ワンクッションでも良かったが、靴を見せたいのでこの長さにした。
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ちなみにボタンフライ。
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特にお願いはしてないので、デフォルトがこの仕様なんだろう。
裏側はこんな仕様に。
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また、これまで選んでいた生地のロロピアーナやカノニコといったイタリアのメーカーのものと比較し、今回の生地はハリがある。
一方で光沢は控えめで、シワが若干つきやすいようにも感じる。
スチームを当てる回数などはこれまでよりも増ええるかもしれない。
これはまた頼んじゃう
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スーツでは初めてのBespoke。
仮縫い、中縫いを含めて経験としても非常に面白かった。
生地を選んで話し合っていく段階では、イメージはあるけどぼんやりしてたものが、仮縫い・中縫いを通して徐々に形作られていくのが何とも面白い。
身体に合わせてジャストに作ることが必ずしもカッコ良い服にはならず、バランスをとって補正してもらうことで初めて様になることも知った。
実は次のオーダーの相談はさせてもらっている。
次回はどんなものにしようか。
考えるのすら楽しい。
![Coccinella](https://static.wixstatic.com/media/c359b7_70e28e1848f2484bac45acfdf692075d%7Emv2.png/v1/fit/w_2500,h_1330,al_c/c359b7_70e28e1848f2484bac45acfdf692075d%7Emv2.png)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/01/E346E84D-7CB2-41CB-A34C-3CA43504DCDA-1024x683.jpeg)
![ZERBINO オーダーレポート①](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2021/06/2EFA6971-0F34-46AF-B23F-9528DC918B4D_1_105_c-300x169.jpeg)
![ZERBINO オーダーレポート② スーツ](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/11/一人旅のプレゼンテーション-5-300x169.jpg)
コメント
コメント一覧 (4件)
初めてコメントします。
Coccinellaさんのスーツ格好いいです。
フィレンツェスタイルではゴージラインを曲げるスタイルがよく見られますが、こちらはストレートでお願いしたのでしょうか?もしくは中條氏のお任せでしょうか?
コメントありがとうございます。
恥ずかしながら、ゴージラインを曲げたスタイルが多いことを初めて知りました、、
ゴージラインは特定の指定はせずにお任せしております。
ビスポークスーツの完成おめでとうございます。素晴らしい仕立てですね。
着丈が長いのはCoccinellaさんのノーマルデザインなのでしょうか?最近のジャケットをSNSで拝見しておりますと、着丈が総じて総丈に比べて長いものが多い気がしています。私もこれからスーツのオーダーを考えておりまして、ディテールやデザインをあれこれ考えております。参考にさせて頂ければ嬉しいです。
コメントありがとうございます!
着丈については、バランスを見ながら決めると仰ってました。
私の場合は長めにしたかったので、敢えてお願いしたものになります。
ただ仰るようにSNSを拝見すると、長めのものが多いので、お任せにしてもそれなりの長さにはなると思います。