革靴クリーナー5選 徹底比較 用途別のおすすめ紹介

目次

クリーナーの種類

靴磨きの工程で埃を落とした後に最初に行うのは、汚れや前回塗布したクリームを落とすことが多い。

その際に用いるのが革靴用のクリーナーとなる。

水溶性のもの、油分を多く含むもの、はたまたオイルといった様々なものがある。

どんな違いがあるのか? どれを選べ良いのだろう?

と悩んだ経験のある方もいるはず。

そこで、代表的なクリーナー5種類を比較検証することにした。

それぞれの特徴と目的別のおすすめを紹介していきたい。

5種類のクリーナーを比較

今回比較したクリーナーはこちらの5種類。

いずれも、革靴用もしくは皮革製品用クリーナーとして発売されている。

商品名価格内容量
Tapir レーダーオイル¥ 2,640200ml
M.Mowbray ステインリムーバー¥ 2,200300ml
BootBlack ツーフェイスローション¥ 2,750300ml
Saphir Noir レザーバームローション¥ 2,200125ml
Saphir レノマットリムーバー¥ 1,760100ml
2021.4現在 楽天市場にて(税込み価格)

それでは、これらのクリーナーを比較検討していく。

検証で見ていく項目としては以下の3つ。

  • 洗浄力
  • 匂い
  • 使いやすさ

検証方法

まずは検証方法について簡単に紹介。

至ってシンプルな方法で、革に塗布したクリームをそのクリーナーで何回で落とすことができたのかを見ていく。

使用するクリームは靴磨きで使用される乳化性クリームと油性クリーム。

左の列は乳化性クリーム、右側は油性クリームで塗布してある。

丸1日乾燥させた

ネル布にそれぞれのクリーナーを塗布して複数回に分けてクリームを拭き取っていく。

この際に拭き取り回数(布の面を変えた回数)や匂い、使いやすさというところを調べる。

検証結果

それでは1つずつ結果を見ていく。

クリームを拭き取った跡とその布、そのほか使用して分かったことを記載する。

Tapir レーダーオイル
✔︎ 拭き取り回数:乳化性クリーム 3回 油性クリーム 3回
✔︎ テクスチャー:サラッとしたオイル状
✔︎ オレンジの匂い
✔︎ 溶け出したクリームの一部を広げてしまう
✔︎ 塗布した場所がベタつき
✔︎ 容器の口が大きめなので注意が必要
M.Mowbray ステインリムーバー
✔︎ 拭き取り回数:乳化性クリーム 3回(ほぼ2回) 油性クリーム 3回
✔︎ テクスチャー:液体
✔︎ 無臭
✔︎ 優しく拭きあげるだけで落とせる
✔︎ 落とした面はサラッと仕上がる
Boot Black ツーフェイスローション
✔︎ 拭き取り回数:乳化性クリーム 2回 油性クリーム 2回
✔︎ テクスチャー:液体
✔︎ 無臭
✔︎ 一拭きでかなり落ちる
✔︎ 落とした面はサラッと仕上がる
✔︎ 使用時は2層になってるものを混ぜ合わせて使用
Saphir Noir レザーバームローション
✔︎ 拭き取り回数:乳化性クリーム 4回 油性クリーム 5回
✔︎ テクスチャー:クリーム状
✔︎ 甘い匂い
✔︎ 力を入れて拭き取らないと完全には落ちない
✔︎ 拭き取り後も保湿されている
Saphir レノマットリムーバー
✔︎ 拭き取り回数:乳化性クリーム 3回 油性クリーム 2回
✔︎ テクスチャー:液体
✔︎ 鼻を刺す刺激臭(部屋中に匂い)
✔︎ 容器の口が大きめなので注意が必要

検証から分かったこと

今回の5種類のクリーナーの検証結果より、2つのグループに分けることができる。

それは汚れ落とし専用のもの保湿も兼ねているものだ。

汚れ落とし専用汚れ落とし・保湿兼用
M.Mowbray ステインリムーバーTapir レーダーオイル
Boot Black ツーフェイスローションSaphir Noir レザーバームローション
Saphir レノマットリムーバー

汚れ落とし専用のクリーナーは少ない拭き取り回数でクリームを落とすことができ、使用後の表面は乾燥している。

汚れを落とすことに特化していて、その後にクリームを塗るなどして保湿が必要になる。

一方で、保湿機能も備えているものは使用後の革表面がクリームやオイルを塗ったような状態になっている。

靴磨き用品を増やしたくなく、1本で済ませたいという方にはこちらが向いているだろう。

ただし、Tapir レーダーオイルでは量が多すぎると表面にべとつきが残り、Saphir Noir レザーバームローションでは他のクリーナーよりも多く拭き取らないと汚れが落ちにくいので注意も必要。

ワックス用のクリーナーとは分けて考える

今回はクリームを落とすことに絞って検証をしたが、ワックスを落とすのにはそれ専用のハイシャインクリーナーの使用をおすすめする。

水溶性クリーナーでも落ちないことはないが、拭き取る回数があまりにも多くなるため革を痛める可能性もある。

したがってワックスを落とす際は、ハイシャインクリーナーでワックスを落としやすい状態にしてから、水溶性クリーナーで拭き取るのが良いだろう。

用途別のおすすめはこちら

ここからはおすすめの紹介。

どのクリーナーも汚れを落とせることは先述の検証結果からもご覧いただけるはず。

あとは、靴磨きの際にどんなものが合っているかで選択するものが変わってくるだろう。

靴磨き用品を1つで済ませたい! 保湿も兼ねたオールインタイプ
  • Tapir レーダーオイル
  • Saphir Noir レザーバームローション
汚れをしっかり落とせるクリーナーを使いたい!
  • M.Mowbray ステインリムーバー
  • Boot Black ツーフェイスローション
  • Saphir レノマットリムーバー

保湿も兼ねたオールインタイプ

あれこれ靴磨き道具を揃えるより、1本で完結したい方にはこちらがおすすめ。

以下の2種類のクリーナーは大きく使用感が異なる。

特に艶の有無は革靴の印象を変えるので、どういった仕上がりにしたいかで選ぶのが良いだろう。

  • オレンジの香り
  • 使用後にはオイルで保湿
  • 艶のない仕上がり
  • 使用後に乾拭き推奨(結構残ります)
  • 油分補給の目的で使用されることも多い(プレメンテなど)
  • 容器の口が大きいので出し過ぎ注意
  • 13.2円/ml

汚れをしっかり落とせるクリーナー

こちらのクリーナーはいずれも汚れや前回塗ったクリームをしっかり落とすことができる。

つけ過ぎは革にダメージを与えかねないので注意が必要だ。

また、使用後にはクリームで保湿してあげることが必須。

  • 革表面がサラッと仕上がる
  • ゴシゴシ擦らずに汚れが落ちる
  • 容量別のラインナップが豊富
  • 7.33円/ml ※300mlで計算 コスパ最強

終わりに

今回は革靴用のクリーナーで代表的なもの5種類を比較・検証した。

どれも汚れを落とすことはできるものの、使用感には大きな違いがある。

ちなみに私はBoot Blackのツーフェイスローションを常用している。

やはり汚れや前回塗ったクリームをしっかりリセットできるというのは利点だと思う。

ぜひとも、あなたに合ったものを見つけるきっかけになれば幸いだ。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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