待ち焦がれた3足目
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/49A0F59D-FE7C-4D7C-AAF6-2388518A6C23-1024x683.jpeg)
当ブログでは出番が多い Saint Crispin’s 。
このシューメーカーの作る靴は、デザインはもちろん、履き心地がとにかく快適。
見てよし、履いてよし。
そんな靴があったらハマるに決まってる。
もう、すっかり虜になってしまった。
ということで、迷うことなく同シューメーカーで3足目のオーダーを決行した。
そして、ようやく完成した靴が手元に届いたので早速取り上げていきたい。
今回はこれまで作ってもらった Saint Crispin’sの靴とは一味違うものになった。
完成品
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/643FBA0E-C5EA-403F-940A-ACE6CD8CFF31-1024x683.jpeg)
いかつい!
ソール付近にボリュームをつけ、主張の強い。
一目でわかるように、言ってしまえばSaintCrispin‘sらしくはない。
多くのモデルは、コバの張り出しは少なく、ウエスト部分はウッドネイルで留めて細く絞っている。
履き心地自体はこれまでオーダーしてきたものと大差はないが、その見た目は大きく異なる。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/4E620854-6D47-47E7-8070-D76ADEBB996C-1024x683.jpeg)
中央:今回のオーダー品
でも、今回はこういうのが欲しかった。
靴自体にボリュームがあって、天候とかもそんなに気にせずにガシガシ履ける一足を求めていた。
![【構想】汎用性の高い靴を作る](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2021/11/ABF62E42-838D-4AF9-9399-5204C5996F31-300x169.jpeg)
めんどくさいオーダーをした。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/522D33F0-2EA9-43FB-8A6B-238DFA4421AE-1024x683.jpeg)
SaintCrispin’sを購入するときは、1足目はリテーラーの店舗で購入。
2足目以降はWebで完結できるオーダーシステムを利用している。
公式サイトの「CONFIGURE YOUR OWN」からラストを選び、革を選び・・・とフローに従っていくと靴が出来上がる。
しかし、ここをこうしたい、あそこをこうしたいみたいなのはフロー上で細かいオーダーをすることができないのだ。
なので、問い合わせから下記の2つってできるかな?って相談してみた。
- Mod.566のデザインにストームウェルトとリッジウェイソールの組み合わせ。
- ストームウェルトにかけるステッチも含めエッジカラーをブラックに統一してほしい
そしたら、もちろんOK!って返事をもらったのでそのままメールのやり取りで注文の成立。
今回もPAYPALを使用したので取引も非常にスムーズだった。
オーダーはの概要は以下の通りになっている。
LAST | CLASSIC |
サイズ | 8E |
モデル | Mod.566 |
革(アッパー) | ダークブラウンロシアンカーフレザー(RUS 078)※ |
ソール | リッジウェイソール |
その他 | 360°ストームウェルト、ステッチを含めたエッジカラーの統一 |
ディテール
前置きが長くなったが、今回のメインである靴の詳細について書いていく。
まずは正面の全体像。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/98B5CB7D-0DE1-401B-ADFC-8CFCD58B8E2C-1024x683.jpeg)
コバの張り出しが強くがっちりした印象はどこから見ても感じられる。
ハンドステッチあふれるデザインで、ハッチグレイン(公式サイトではロシアンカーフ)の革も良い雰囲気を醸し出してる。
少し近づいてみると、コバ周りの特徴的なデザインがよく分かる。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/C480351E-2CC4-4990-B2FD-D0D20AD023EF-1024x683.jpeg)
アッパーとソールの間にストームウェルト挟み、ノルウィージャンライクなステッチを施している。
耐水性なども考慮しているが、やはり靴にボリュームを持たせたいというのがこの意匠。
荒々しいステッチも入ることでよりワイルドな雰囲気に。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/9FC7395D-DF0F-48DB-9E10-39207FDD0C7D-1024x683.jpeg)
このMod.566はトゥはスプリットの形状を採用している。
今回の仕様を設けることで、つま先はデザインはリッジウェイソール
を土台に横にかけるステッチ、スチームウェルト、垂直に交わるハンドステッチが交わる。
また、ストームウェルトとステッチは靴の前方部だけでなく、360°全てに取り付けられている。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/98F945CA-4DF7-424E-AF9F-D40BB673214E-1024x683.jpeg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/CBCBA216-2008-4EBE-BD5C-CFDBDA62B516-1024x683.jpeg)
このモデルにはセカンドトップラインがあり、横から見ても良い絵だ。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/54BEAD84-72D1-4E79-A685-969B8A3F16D5-1024x683.jpeg)
履き口は細く狭い。
これはこれまでのSaintCrispin’sでオーダーしたものと同様。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/BE25A85C-6509-4699-AE92-86603A640512-1024x683.jpeg)
タンにはシリアルNo.が記載。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/6B3F0B0E-6A06-4FE6-ACDD-5959AC0AD194-1024x683.jpeg)
ちなみにシューツリーも同様の番号が鉛筆で書かれてる。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/02A8A2BD-783E-4AB6-A5D9-F8B8141189A0-1024x683.jpeg)
ライニングはスタンダードなものにして、フルソック仕様。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/9102A095-D036-478D-BCD3-92623F7C83AC-1024x683.jpeg)
ヒールはまた面白い形。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/E91C0C56-4C91-42D5-8BBD-8C230D7A2D5E-1024x683.jpeg)
ソールには今回はレザーソールではなくて、リッジウェイを採用した。
SaintCrispin’sの意匠の1つとも言えるウッドネイルを入れられないのは少し寂しいところであるが、ある程度の悪天候でも履けるものが欲しかったのでそこは妥協。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/E761890F-621E-4F74-BF30-CD66ED2E7615-1024x683.jpeg)
ちょっと履いてみたけどリッジウェイが思ったよりもだいぶ歩きやすくて驚いてる。
シンプルな自画自賛になるけど、ハッチグレイン×Mod.566の組み合わせはすごく合ってると思う。
構想はあったけど、こうして形になってみると思った以上に迫力があった。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/4B7F24A4-9C58-421E-B109-F82FD46BED2D-1024x683.jpeg)
フィッティング
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/AD43C492-D12F-4A4F-B115-E3FAE0C2688F-1024x656.jpeg)
SaintCrispin’sのラストって、土踏まずの上部付近にあたる一の甲が結構高い。
また、履き口こそ狭いものの、足を入れると前方部は薄いけど幅はそこまでタイトではない。
加えて、フルソック仕様。
じゃあ歩いてる時に滑らない?って思われるかもしれないけど、それは全くない。
少なくても私の足では。
考えられる理由としては、土踏まずの盛り上がり方がかなり高く設定されているところにあると思う。
そこがストッパーになって前後には動きにくい。
こういうポイントを押さえて快適な履き心地を感じられる靴って結構好きだったりする。
これまでのSaintCrispin’sの靴では靴擦れは無縁。
着用シーン
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/E9D12907-96B0-47FE-848F-0C50D116A195-1024x683.jpeg)
所々で触れているが、この靴はオンオフで汎用性高く使用することを想定している。
靴自体のボリュームもしっかりあるので、細身パンツなんかだとぎこちなさを感じるかもしれない。
また、ラバーソールなので多少の悪天候でも履きたいと思っている。
しかし、ハッチグレインの靴を履いている人から実際に聞いた話では、特別雨に強い訳ではないようだ。
ただ、スムースレザーよりはシミなどは目立ちにくい。
終わりに
久々に新しい革靴を迎えて、履きたい欲がすごい。
しかも安定のSaintCrispin’sなので、履く上での心配が少ない。
これまでとは趣向を変えたデザインなので、どう合わせるか考えるのも面白そうだ。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/6A7650D2-1228-40CB-BAB8-057BA118000E-1024x683.jpeg)
ちなみに今回も個人輸入。
色々とオプションがあったので高くついた。
- 本体代 ¥180,962-
- 輸入関税 ¥14,200-
- 立替納税手数料 ¥1,100-
- 輸入消費税 ¥11,700-
- 合計:¥207,962-
これからどう育っていくのかが非常に楽しみな一足。
今後も節目のタイミングで経年変化の記録を紹介したいと思う。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/02/929B6BCF-647E-4200-BB66-B98655278232-1024x768.jpeg)
自然光ではだいぶ明るく見えますね。
![好きなシューメーカーを語る。サンクリスピン](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2021/02/AE8DB46A-B186-44D5-8DEF-58F76B877F1A_1_105_c-300x169.jpeg)
![経年変化の記録集](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/06/7180808D-76D6-4C83-B08C-EC10D7B6E2AA-300x169.jpg)
コメント