靴クリームの種類・特徴

我が家の靴クリーム達

お気に入りの革靴を長く履くために欠かせない靴クリーム。

靴磨きに興味を持ち始めた当初、東急ハンズにいくと様々な種類があり、どれを選べばいいんだよ。笑 

って困惑したのを覚えています。

そして手当たり次第購入した後に違いが分かるようになりました。笑

私のように訳もわからず大量に購入して使わないものが沢山ある状態にならないように、今日は靴クリームの中でもいくつかの種類があることやそれぞれの特徴を書いていきます。

ちなみに靴クリームは靴磨きの工程の汚れ落としの後に用いて、保湿・補色・艶出しする役割を持ちます。

【靴磨きの工程】

  1. クリーニング
    • 馬毛ブラシで埃落とし
    • クリーナーで汚れ落とし
  2. 保革・補色
    • クリームで保革・保湿
    • 豚毛ブラシで艶出し・クリーム浸透
  3. ポリッシュ
    • ワックスでベースを作る
    • ネル布と少量の水で光らせる

靴クリームは上記のフローチャートの2.保革・補色の工程で使用します。

目次

靴クリームの成分

ほとんどクリームがろう、油脂、有機溶剤、水で構成されております。

ざっくり言えばこの油と水の割合を調整してクリームとしています。

後ほどご紹介しますが、水を多くして乾燥対策に使うクリームや油分を増やして、艶や耐水性を施すなど、クリームひとつとっても役割が異なります。

3つジャンルに分けられる

靴クリームは大きく分けると

  • デリケートクリーム
  • 乳化性クリーム
  • 油性クリーム

の3つに分類されます。

※デリケートクリームを乳化性クリームとして2分類とも言われます。

それでは特徴を見ていきましょう。

デリケートクリーム

デリケートクリーム

はじめにデリケートクリームですが、こちらは透明から白の色味をしていて、水分量の多いクリームとなっています。

油分は一般的な乳化性クリームや油性クリームと比較して少ないです。

塗り込んだ後にツヤを出すというよりは革本来の自然な仕上がりになります。

個人的な感覚になりますが、油分が少ないので乾燥するまでの時間も短めな印象です。

一方で、汎用性は非常に高いので革靴のみならず多くの革製品に使えます。

また、ケアがスルーされがちなライニング(靴の内側の革)にも使えるので1つあると重宝しますよ!

乳化性クリーム

乳化性クリーム

こちらはデリケートクリームよりも油分の多く、塗り込んだ後にブラッシングをすると綺麗な艶が出ます。

最もバランスの取れたクリームといっても良いかもしれませんね。

一般的に靴クリームというとこれを示していることが多いですね。

油性クリーム

油性クリーム

文字通り油分の多いクリームになります。

メーカーによってばらつきはあると思いますが、水を一切使わずに生成しているところもあります。

油性クリームの特徴としてはやはり上品な艶といったところでしょうか。

この油分にもメーカー毎に様々なオイルやワックスを配合しており、個性を出そうとしています。

そして、デリケートクリームや乳化性クリームよりも光沢が強く出ます。

また、油分が多いことによって水を弾く効果もあります。

普段から油性クリームでケアをしていくと、小雨程度では雨を弾きますよ!


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結局どれが良いの?

ここまでクリームのジャンルを紹介してきましたが、結局どれがおすすめなのかと言われたら

全部です。

としか言えません。笑

お勧めというよりは、革靴のケアに対してどこまで望んでいるのかということになります。

とりあえず靴を綺麗にしたい、革本来の自然な仕上がり、上品な光沢を纏った靴が良いなど、ここからは個性の問題です。笑

自分の理想とする仕上がりに近づくためのクリームが選択できればベストですが、参考までに私の考える各ケース別にお勧めのクリームを載せておきます。

靴磨き初心者・とりあえず長く履きたい

これから靴磨きを始める方や、手入れ自体にそこまで関心はないけど、革靴を長く履きたいと考えている方にお勧めなのは・・・

乳化性クリーム

まあ、悩んだらこれを買っておけば間違えないですね。

色については靴と同じ色もしくはそれよりも薄い色を選ぶことをおすすめします。

複数の色の靴があるけどそんなに何色も買えないという方は、ニュートラルのものを選ばれることをおすすめします。

同系色のクリームの方が補色効果がありますが、ニュートラルのクリームを使い続けて、シワの色抜けを楽しむのも私は好きです。

ここは好みで決めて大丈夫です!

少しこだわりたい方

普通にケアするのも良いけど、もう少し上品な光沢にしたい。

というか靴磨きが楽しくて磨くことが全然苦痛じゃないという方には・・・

デリケートクリーム + 油性クリーム

この組み合わせをおすすめします!

デリケートクリームで水分を保持して、油性クリームで光沢をもたらすことを目的とした組み合わせです。

油性クリームには水分が含まれていないので、デリケートクリームと合わせることで補完的な効果が期待できると思います。

個人的には油性クリームの上品な艶を是非とも体感してもらいたいです。笑

自然な仕上がりが良い

革本来の自然な仕上がりが良いという人には・・・

デリケートクリーム

先ほども紹介したように光沢感は弱めですが、自然な仕上がりには最も向いているクリームだと思います。

私的にはお店に並べてある革靴はデリケートクリームもしくは乳化性クリームのみで仕上げて陳列しておいて欲しんですよね。笑

ワックスとか乗せて見栄えをよくしてるところもありますが、その靴本来の色が見たい!!と思ってしまいます。

まとめ

革靴のお手入れで外せないアイテムである靴クリームですが、大きく分けて3種類に分類され、それぞれ特徴がありました。

仕上がりのイメージをどこにおいているかによって選ぶものが変わってくると思います。

デリケートクリーム乳化性クリーム油性クリーム
水分少、または無し
光沢(仕上がり後)ほとんど無し普通強い

ここ最近では靴磨きのブームとなりつつあるため、多くのメーカーから沢山の種類のクリームが発売されています。

当然、メーカー間での違いはありますが、基本は靴クリームの容器もしくは箱に書いてあるデリケートクリーム、乳化性クリーム、油性クリームで分類できますので、是非とも自分に合うものを見つけて下さい!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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