革靴を安く購入する方法ってどんなものがあると思いますか?
私が思いつく限りですと、セール、アウトレット、海外での購入くらいです。
新品という枠を超えると中古品の購入という手段になると思います。
近頃では、フリマアプリなどの普及に伴い、これまでよりも消費者間でのやり取りが盛んになっていると思います。
私も訳あって中古の革靴を購入してみました。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7756-950x1024.jpg)
ドクターマーチンの4ホールのモデルです。
出品者さんは8年前に古着屋で購入したということですから、相当前に生産された靴なのでしょう。
状態としては写真の通り、シミがあったり汚れていたりとあまり良い状態ではないです。
ただし、3,000円で購入できました。
※探せばもっと安いのもありました。
ちなみに新品の4ホールは23,100円でした。モデルによってばらつきはあるんでしょうが、、
今回は往年のロングセラーであり、最近ではマーチン女子と呼ばれるくらいに女性人気も上昇しているドクターマーチン。
この靴を磨いて履ける状態にしたいと思います。
購入時と状態
まずこのマーチンの状態を紹介します。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7757-1024x776.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7761-1024x831.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7758-1024x935.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7762-912x1024.jpg)
お世辞にも良い状態ではないですが、ソールの削れは少ないですね。
左足に大きなシミがありますね。
何が原因でできたシミなのか不明ですので、おそらく落とすことは難しいのではないかと思います。
目指す姿
このマーチンをケアして目指す姿は目立つ傷がなく、外で履けるくらいに綺麗にすることです。
シミを完全に消せない場合には、色の濃いクリームを使うことで、目立ちにくくする完成形を目指そうと思います。
障壁
上記の目標達成に向けて想定される障壁は下記の通りです。
- 全体的な傷
- 左足トゥのシミ
- 右足ヒールのシミ
このあたりが厄介になるのではないかと思います。
まあ何はともあれ、やってみないと分からないので早速取り組んでいきます。
手順
基本的には普段のお手入れと同じように、汚れを落として、保革・補色を行い、最後に光沢を付与という作戦でいきたいと思います。
汚れ落とし
まずはクリーニングをしないとはじまりませんよね!
靴の中も外も綺麗にしましょう。
コットンで内側をクリーニング
コットンに消毒用アルコールと水を含ませて靴の内側を拭いていきます。
今回内側はあまり汚れてませんでした!
内側は外からみられるものではないですが、直接足が入るところになりますので綺麗にしましょう。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7747-768x1024.jpg)
ホコリ落とし
靴紐を外して、馬毛ブラシでホコリを落とします。
目に見える埃も付着していたので、入念にブラッシングしていきましょう!
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7698-768x1024.jpg)
クリーナーで汚れ落とし
続いて、クリーナーで汚れを落としていきます。
ここでシワが伸びるようにシューキーパーを入れておきましょう。
今回はBootBlackのツーフェイスローションを使いたいと思います。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7714-768x1024.jpg)
柔らかい布につけてくるくると優しくこすりながら汚れを落とします。
すると、、
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7716-768x1024.jpg)
こんな感じです。
落ち具合はそれなりですが、やはり積年の汚れ?たちはなかなか落ちませんね。
気にせず次のステップに移ります。
保革・補色
次にクリームを塗って保革、補色をしていきます。
今回用いるのはこちらの2つ。
- デリケートクリーム
- クレム1925 タバコブラウン
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7764-1024x1024.jpg)
下段:クレム1925 タバコブラウン(油性クリーム)
保革
まずはデリケートクリームで乾燥をケアします。
デリケートクリームで靴全体を満遍なく塗ります。
デリケートクリームはライニングにも使えるので、塗り込んでいきます。
3分間置いた後に布で拭きあげます。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7765-910x1024.jpg)
あまり変化はないですが、手触りがやや滑らかになりました。
補色
続けて補色効果のあるクレム1925を使って靴全体の色を濃くします。
塗り込んで5分後に豚毛ブラシでブラッシングをします。
その後、先ほどと同様に布で拭きあげます。
ここまでの仕上がりはこんな感じです。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7766-985x1024.jpg)
目に見える変化がありましたね!
やはりクレムの補色能力は優秀ですね。
全体的に色が濃くなることで、正面から見えるシワの入った部分の色抜けも補色されています。
これで先ほどまで露骨であったシミが少しだけ分かりにくくなりましたね。
光沢を乗せる。
最後にワックスを使ってトゥに光沢を乗せます。
本来の靴の色よりも濃いダークブラウンを使うことで、シミをさらに目立たなくしていきます。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7767-1024x841.jpg)
ワックスの使い方はいつも通りです。
普段の通りにまずベースを指でつくります。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7744-768x1024.jpg)
ワックスを乾かしている間に靴ひもを戻しておきましょう。
続けて、ネル布で磨いていくと、、
完成!!
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7768-1024x1022.jpg)
爪先にダークブラウンのワックスを乗せることで、浮いていたシミもマスクされましたね。
これなら外にも履いていけますよね?
購入時との比較
シンプルにケアをする前と比較してみましょう。
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7769-1024x1024.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7770-1024x1024.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7771-1024x1024.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7772-1024x1024.jpg)
![](https://kodawari-laboratory.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_7773-1024x1024.jpg)
全体的に抜けていた色が補色されて綺麗になりましたね。
まとめ
今回は中古靴を購入してケアをしました。
ドクターマーチンを選んだのは懐かしい記憶があったからです。
高校生の時に新品のドクターマーチンに憧れは合ったものの、その値段から買うことが出来なかった経験があります。
おそらく、今の若い方も値段が理由で買えない方っていると思うんですよね。
中古品で安く買ってケアをすれば履ける状態になるんですよ!ってことをお伝えしたく書いてみました。
今では男女限らず若い方に人気な商品だと思います。
値段が理由で好きな革靴が履けないのは、何だか寂しいですしね。笑
最後に中古靴を選ぶ基準を簡単にまとめたので、ご参考にどうぞ。
- ソールが過剰に減ってない
- 穴が空いてない
- 深い傷がない
まあ要するに、個人で修復が難しい損傷がないものを選ぶことが良い靴と出会うコツだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント