水分量が多く主張する艶のない使いやすさから、様々な皮革製品に用いることができるデリケートクリーム。
そして、その多くが無色のため、用途から色まで汎用性の高さは秀でるものがあります。
そんなデリケートクリームにも有色のものがあります。
それはM.MOWBREYから出ているデリケートクリームです。
今回はこちらのクリームを紹介していきます。
製品プロファイル
まずは製品のプロファイルです。
M.MOWBREYと言えば、ニュートラルのデリケートクリームが有名ですね。
今回はそちらと比較します。
値段や内容量は色に関わらずに同じですね。
値段 | 内容量 | 備考 | |
M.MOWBREY ニュートラル | 1,100円 | 60g | 大容量あり |
M.MOWBREY ブラック | 1,100円 | 60g |
テクスチャー
テクスチャーはゼリー状のソフトなクリームです。
水分量が多いのでケースに入っている状態でも艶々してますね。
用途
ニュートラル:靴・ハンドバッグ・鞄・ブーツ・コート・手帳・財布・ソファ等のスムースレザー(表皮)製品
ブラック:スムースレザー(表皮)の黒い靴(ビジネスシューズ、ブーツ、パンプス等)
ニュートラルは多くの皮革製品に使えて、ブラックは黒い靴用ですね。
記載されている成分は同じですが、色があるとことで汎用性はニュートラルの方が優れています。
補色効果
デリケートクリームといえば、ほとんどが無色ですよね。
今回紹介するのは有色なわけですから、補色効果がどの程度あるかは気になりますね。
ということで検証してみました。
油性、乳化性クリームとの比較
ブラックのデリケートクリーム、乳化性クリーム、油性クリームを1枚の革に同量塗り込み、その様子を見てみました。
塗り込み直後
塗った直後はやはりデリケートクリームの水分量は多いですね。
補色に関しては油性、乳化性クリームの方が強そうですね。
30分後
時間を置いて確認してところ、デリケートクリームの水分が抜けてますね。
補色には大きな変化が無さそうです。
ブラッシング後
先ほどの状態の後にブラッシングをしてみました。
時間を置いていますが、乳化性と油性クリームはよく伸びました。
一方でデリケートクリームは乾燥した後に定着したせいか、色の動きは少なかったです。
クリーナー後
各クリームを同量の水性クリーナーで10秒ほど擦ってみした。
すると、黒のデリケートクリームは綺麗に落ちました。
やはり水分量の多いクリームなのでリムーブは簡単なようです。
控えめな補色効果でリムーブしやすい
ここまでの検証で黒のデリケートクリームは補色効果は控えめですが、クリーナーですぐに落ちるので使いやすそうです。
イメージとしては薄い黒のベールをかぶせるような感じですね。
また、手触りもベタつきは一切なくさらさらしてます。
靴に塗ってみた
次は実際に革靴に塗ってみました。
黒デリケートクリームの補色効果を何も塗ってないものと、乳化性クリームを比較していきたいと思います。
使用する革靴はジャランスリワヤのローファーです。
両足ともクリーナーまで済んでいて、クリームは塗っていない状態です。
黒デリクリ vs クリーム無し
右足(写真では左側)を黒のデリケートクリームで磨きました。
薄らですが黒色が足されました。
デリケートクリームらしく自然な光沢もあります。
ベタつきもないですし、これだけでケアするのもありですね。
こういった仕上がりが好きな方も多いんじゃないでしょうか?
黒デリクリ vs 黒乳化性クリーム
先ほど手入れをしていないもう片方に黒の乳化性クリームを塗りました。
乳化性クリームの補色効果はもちろんのこと、色の深みもありますね。
こういった比較をすると、デリケートクリームの仕上がりがいかに自然な仕上がりかを実感しますね。
補色効果もあって自然に仕上がる!
ニュートラルのものはアッパーからライニング(靴の内側)はもちろんのこと、革靴以外にも使用できます。
有色であることから、その汎用性こそ劣りますが、デリケートクリームの自然な仕上がりに加えて補色効果も備わったクリームです。
乳化性クリームよりも艶を落とした自然な仕上がりを求めるあなたにはおすすめです!
また、靴よりも濃い色のクリームを使う時は、あまりにも色が離れていると仕上がりに違和感を感じることもありますが、このクリームは薄い黒なので自然に仕上がってます。
更に、クリーナーでも簡単に落ちるのでちょっと色を濃くしたい革靴などに気軽に使えますね!
靴クリームは本当に色々な種類がありますね。
今後も気になったものを紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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