オールソールで気をつけることとは?

YANKO パンチドキャップトゥ

こちらの靴、着用開始から2年が経過した後にレザーソールにガタがきました。

思い入れのある靴だったので、費用はかさみましたがオールソールをしてきました。

戻ってきてからは気持ち新たに着用すると、思わぬことが起こりました・・・

この記事では、オールソールを行う際に注意することを経験談を交えて書いていきたいと思います。

目次

靴擦れがひどい

オールソールから戻ってきてから履いてみると、2年以上かなりの高頻度で履いていたにも関わらず、靴擦れをしたんです。

なぜこんなことになったのかを結論から述べると、

アッパーとソールの柔軟性のバランスが悪かったからだと考えています。

詳細は後述しますが、ソールが変わるだけで履き馴染みは大きく変化をすることを実感しました。

交換前後のソール

今回はどうせ変えるなら良いソールにしたいという思いが強く、普通のレザーソールよりも高級なものを選びました。

オールソール前オールソール後
種類レザーソール
(YANKOデフォルト)
オークバークソール
(JR レンデンバッハ/Joh Rendenbach)
厚さ4mm6mm
備考一般のレザーソールと比べてかなり硬い
厚さは素人採寸

オークバークソールとはレザーソールの1種ですが、楢の木のタンニンで鞣して作られる高級レザーソールです。

作るまでに1年近くかかるそうですが、革が締まっていて、耐久性に優れています。

今回はオークバークソールで最も有名とも言えるJR レンデンバッハ/Joh Rendenbachのものを選びました。

ソールにJRと表記されているのがこのメーカーのソールになります。

デフォルトでJRソールを付けている靴もあるので、革靴購入の際はソールまでチェックすることを推奨します!

靴擦れの起こった理由

この靴で靴擦れが起こったのはかかとです。

靴擦れの起こった要因は先述した通り、アッパーとソールの柔軟性のバランスが悪かったからだと考えてます。

これは歩行時に柔らかいアッパーはしなるのに対して、ソールは硬くあまり曲がらないため、かかとが靴の中で動いてしまい擦れてしまうんです。

これは現在の状態です。オールソール直後はこんなにしならなかったです。
の部分で靴擦れが起こりました。

画像のようにソールが硬く柔軟性がない場合には矢印のように元の状態に戻る力が強く働きます。

一方で、アッパーの革は使い込まれて柔らかくなっているので、購入当初よりもかかとをガッチリとホールドする力がなく、靴の中でかかとが動くような状態になります。

このように私のかかとは壊されました。笑

他に考えられる要因

その他に靴擦れを起こした原因としては

  • サイズがやや緩い
  • ソールが厚い

といったところでしょうか。

当然サイズが緩ければ、かかとをホールドする力も弱くなり、硬いソールに変えれば靴の中で足は動きます。

また、ソールの厚さも増したため、薄いソールよりはしなりが悪くなる可能性もあります。

馴染むまでに要した時間

この靴擦れを治るまでに要した時間はおよそ30時間でした。

※この期間に一度だけソール用のクリームを塗り込みました

オールソール直後は本当に硬くて、歩くのも一苦労な上に、柔らかいアッパーには変なテンションもかかってこれは失敗した・・・

と思いましたが、今では本当に快適に履くことができています。

やはりレザーソールなので、履いていくことで馴染むことで返りが良くなったように感じます。

オークバークソールは良くない?

ここまでの紹介を聞くとオークバークソールは硬くて良くないと思われるかもしれません。

しかし、レザーソールでオールソールをするなら、むしろオークバークソールを勧めます。

その理由は2つあります。

①歩きやすい

あれだけ靴擦れのことを言っておいてなんですが・・・笑

馴染んだ後はとても快適で歩きやすいです。

そして前の薄いソールよりも歩くときの衝撃が少なくなり疲れにくいです。

繊維がほぐれてきてからはある程度の硬度は保ちつつ、クッション性もあるは着心地です。

例えるなら、ホテルの廊下を歩いているような感覚です。

②摩耗耐性がすごい

これはオークバークソールなら当たり前だろと言われるかも知れませんが、ソールが中々減りません。

同時期に履き始めた靴がなくて比較こそできませんが、これまでの一般的なレザーソールよりも遥かに摩耗耐性が高く感じます。

以上の理由からもレザーソールのオールソールはオークバークソールをおすすめします。

最初を耐えればあとは快適!タイトフィットの靴と同じですね!笑

靴擦れを起こさないために

それでも靴擦れは嫌だというあなたには下記の別のソールにすることをおすすめします。

  • レザーソール(薄め)
  • ラバーソール
  • オークバークソール(ベイカー / J&FJ BAKER)など

ここまでで柔軟性のあるソールがトラブルを起こしにくいことは紹介してきましたので、上の2つは腹落ちできると思います。

3つ目のベイカーのオークバークソールですが、取り扱い点は少ないものの、レンデンバッハよりも柔らかいソールだそうです。

靴に合ったソールを選ぶ

今回の経験でオールソールする時はその靴に合わせたレザーソールを選ぶことが必要であることを身をもって実感しました。

長々とオールソールの時の注意点を紹介しましたが、私個人としては革なので履き込むことで靴擦れは時間が解決してくれると思います。笑

それでも長く付き合うことを見据えて履き心地を追求したり、薄くてスタイリッシュを目指すのも革靴の楽しみ方だと思います。

オールソールは決して安い修理ではないので、どんな靴にしたいかというのをイメージしながら次のソールを選ばれると良いかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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