ゼルビーノで2着目のオーダー

目次

スーツをオーダーした

前回、ゼルビーノのラグジュアリーライン(LL)でスーツをオーダーして、その着心地の素晴らしさを身をもって体験した。

週に1回程度着用を続けているが、本当に快適。

1日着た後の疲れの度合いが違う。

肩に感じる軽さ、腕まわり動かしやすさがこれまで作ってきたスーツと比べて段違いに良い。

仕立てを変えることで着心地にここまで変わるのかということを教えてくれたゼルビーノ。

その極上の着心地に加えて、自分の中であったああしたい。こうしたい。という思いをご相談させていただきました。

そのオーダーの記録をこの記事で紹介したいと思う。

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オーダー内容

オーダー概要

前回同様にラグジュアリーラインを選択。

生地は少しグレーに近いネイビーのものに。

まず全体の仕様として、ラペルは太めにとりダブルでオーダーした。

生地やオーダーしたオプションは下記のように。

生地ロロピアーナ 130s(ネイビー)
裏地総裏 キュプラ(ネイビー)
ボタン水牛(茶色・艶なし)
オプションオールステッチ(ジャケット)+6,000
本切羽+3,000
パンツ脇ステッチ+2,000
フラワーホール(ハンドステッチ)+2,000
マニカカミーチャ アップチャージなし
モーニングカット アップチャージなし
価格¥ 145,200-
仕上がり期間5週間

ディテール

今回自分のやりたかった仕様を交えた部分をここから記していく。

ラペル

ここは先述の通り、前回よりも+1cm 大きくした。

前回オーダーしたZERBINOのスーツ

私自身、ガリガリな体型ということもあってスーツ姿は多少なりともガッチリ見せたいという想いがあるのでこういった仕様少しでも見栄えが変わることを願う。

また、フラワーホールはハンドステッチで厚みの出るようなホールに。

本切羽でボタンは重ねるように並べる。

ジャケットの袖をまくる事は多分ないと思う。

それでも飾り切羽よりも本格派に感じることもあり、今回はアップチャージを入れてこの仕様に。

せっかくのオーダーだし、なんとなくのこだわりも入れていきたい。

ここは最も楽しみにしてた仕様のマニカカミーチャに。

ナポリ仕様に代表される肩から縦に入る上品な皺だ。

LLではこれがアップチャージ無しでつけてもらえるのだから驚きである。

前回は肩に薄いパッドを入れてもらっていたが、今回はこの仕様を取り入れるにあたってパッドはなし。

サンプルでマニカカミーチャが取り入れられたジャケットを着させていただいたが、肩が丸く収まり横から見ると綺麗なギャザーが映えていた。

5cmのダブルで仕上げる。

さらにもう一手間入れてもらってモーニングカットに。

モーニングカットとは裾の前より後ろを長くすることで足が長く見える仕様。

通常はダブルでは行わないことが多いそうだが、ナポリではこういったものも取り入れているようだ。

ゼルビーノでもダブルでモーニングカットできますか?と聞いたら2つ返事でOKであった。

オールステッチ

ここはスーツの部分パーツではないがジャケットのオールステッチをお願いした。

流石にハンドでやってもらうと予算も怪しくなってしまうのでAMFステッチで対応してもらう。

ミシンステッチとは異なり凹凸感というのがいかにもナポリ仕様を彷彿とさせる。

パンツにもサイドの腰回りから落ちるように同様にステッチを入れる。

その他にもこんなことを

ゼルビーノLLでは毛芯、キュプラの裏地、水牛ボタンといったものが標準でついてる。

毛芯によって型崩れ防止や着ていくことで身体に馴染むという変化も体験できることに加え、通気性でも良いよいということを聞いたことがある。

裏地も熱を吸いやすく出しやすい上に色の出かたも綺麗なキュプラで総裏にすることで着脱時に滑りを良く、皺もできにくく耐久性や耐摩耗性も優れている。

こういった普段使いする時に関わってくるところはとても気になる。

事前に考えていたけどやめたもの

S150〜の生地

ぶっちゃけるとS150以上の生地はとにかくカッコ良かった。

でも普段使いを考えた時に前回はS110カノニコの生地で作ったので今回はS130のロロピアーナに。

S〇〇という数値だけでは光沢の度合いは測ることはできないが、前回よりも少しだけ欲張るというスタンスにした。

まあ今回に関しては光沢というよりもこの独特な色味に惹かれたところが大きい。

中央にあるのが今回頼んだ生地
その周囲はS150~の艶々たち

台場仕立て

内側のポケットの周囲を表地で覆う仕様。

イタリアのスーツは軽さを重視するからつけないこともあるが軽さという点では大きな違いはなさそうであった。

また、強度の向上のためつけることもあるようだが、内側にペンを入れたりする人や裏地が傷んで交換する場合にはつけるメリットがあるがイタリア的な仕様ではないようだ。

当初これもやってみようかと思ったが、裏地が破れるようなことも滅多にないし、スーツのポケットになにかを入れることもないのでこちらはつけなかった。

オーダースーツは頼み手のリテラシーがあった方が楽しめる

前回オーダーした時にはとりあえずおすすめので仕事でも使いやすいという点を意識した。

満足いくスーツができたことに間違えはないのだが、もっと私自身に知識があれば自分の理想像みたいなのを明確にできるんじゃないかなと思っていた。

そんな時に「王様の仕立て屋」というテーラーで働く凄腕主人公の漫画を読んでいたら、紳士服とはこんなにも面白い世界なのかと驚いた。

それでも、私には仕立てに関する詳しい知識まるでない。

ただ、この漫画などから何となく自分の中でかっこいいなと思う像がやんわり浮かんでた。

ナポリっぽいディテールを取り込んでやや細身な感じというざっくりしたオーダー。

加えて、中途半端につけた知識でモーニングカットだったり、マニカカミーチャといった仕様を付けたいというワガママ。

そんなフワッとしたワガママなオーダーにも快く受けてくれたことに感謝したい。

せっかくオーダーで頼むなら自分自身で思い描いているものがある方がシンプルに楽しいと思うし、できた後も愛着という面でもより一層深くなるんじゃないかと思う。

とにかく仕上がりが本当に楽しみだ。

▶︎完成したスーツのレビューはこちら 

▶︎ZERBINO オーダーレポート① スーツ

余談ですが半年前より胸囲が厚く、ウエストが細くなってました。同じところでオーダーし続けると体型の変化までわかりますね。笑

完成したらまた紹介させていただきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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