趣味の資格をとってみた
これまで、このブログでは革靴に関することを中心に様々な記事を書いてきた。
その中には、革の特性などを記したものもある。
具体的には、皮革ハンドブックを読み解くシリーズなどだ。
こうした本を読んでいると、自分の趣味についてさらに深掘りしたいと思うようになった。
さらに言えば、これでもかと語れるくらいになりたい。
そこで、こんな資格があることを知った。
「レザーソムリエ」
指定のテストをクリアすることで、この資格を取得できる。
その内容には、革とはそもそも何か?皮革の種類や鞣しの方法、お手入れ方法などだ。
今年、この資格を受験して、めでたく合格することができた。
今回はそんな「レザーソムリエ」について紹介していきたい。
どんな資格?
レザーソムリエの試験は、今年で5回目を迎えた新しい資格だ。
年に1回の試験で、2021年度は277名の方が新たにレザーソムリエになったようだ。
累計の資格取得者は1,132人と発表されている。
本試験の概要は下記のようになっている。
合格率 | 80.5%(277/344名) |
受験者 | 344名 |
試験日 | 2021年11月7日(日) |
申し込み期間 | 2021年8月10日〜12月2日 |
申し込み方法 | インターネットのみ |
受験料 | ¥ 5,500- |
会場 | 全国のテストセンター |
受験資格 | 定めない(日本国内で連絡可能な住所あり) |
出題数 | 50問 |
出題形式 | 選択式 |
出題内容は公式テキストからの出題になるが、重箱の隅をつつくような問題は数問しかない。
したがって、テキストの内容をある程度頭に入れておけば、ほとんどの問題は解くことができる。
ちなみに重箱問題はクロムの価数。(答えは3価)
この問題に限って言えば、化学の履修経験がない人には難しいんじゃないだろうか・・・
レザーソムリエを持っているメリット
ではこの資格を持ってるとどんな特典があるのか?
まずは合格すると、こんなものがもらえる。
- 認定バッジ
- 賞状
- カード
さらにレザーソムリエ合格者が参加できるイベントがある。
具体的には、革についてより深く学べる皮革講座(中級)やタンナー・シューケアメーカーの工場見学に参加できるのだ。
私がこの資格を取得した最大の理由は、これらのイベントに参加したかったからだ。
皮革講座
レザーソムリエから案内のある皮革講座には初級、中級というラインナップがある。
初級は皮革に興味・関心がある方なら誰でも参加することができる。
一方、中級の方はより専門的な内容となり、染料・顔料の塗布などの実技も行われるようだ。
こちらの参加資格はレザーソムリエBasic(初級)合格者、ないし皮革及び皮革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の方のみとなっている。
すなわち、私のような一般人で中級の皮革講座を受講するには、レザーソムリエBasic(初級)を所有していなければならない。
工場見学
過去にアナウンスされたイベントは、姫路にある「山陽」というタンナーの工場見学やシューケアメーカー「コロンブス」の工場見学会などだ。
普段何気なく使用している革製品や、ケア用品がどのように作られているかを知る機会はなかなか無いと思うので、今後行われるこのようなイベントには是非とも参加してみたい。
ちなみに、過去に新喜皮革の工場見学に伺った時には、プロフェッショナル方々の革の製造に関する紹介は初めて知ることばかりだった。
同時に、皮から革にするがこんなにも大変なのかと学ぶこともできた貴重な経験になった。
どんな勉強をした?
ここまでで、この資格の概要や特典を紹介してきたが、実際に合格するためにどんな勉強をしたのか?
ぶっちゃけるならば、公式テキストを読んだだけ。笑
このテキストは6つのパートに分かれている
- 革とはなにか。
- 〜靴〜 革を履く
- 〜鞄〜 革で包む
- 手袋・ベルト・衣料
- ケア
- 皮革用語集
私自身、革製品が好きだったこともあり、革の特性や靴といってところは、既に知っている内容も多かった。
一方で、女性靴や手袋、鞄などは形と名前をリンクさせるのにかなり読み返して頭に入れた。
総学習時間は10時間ほどだろうか。
実際の試験では、分かってるだけで3問ほど間違えた。
合格ラインをどの辺りに設定しているのかは不明だが、革製品に詳しい人には余裕を持って合格できる難易度だと思う。
上位資格が存在する?
今回取得したレザーソムリエだが、正式名称は「レザーソムリエ Basic(初級)」となっている。
2021年12月現在、まだ上位資格の解禁がされていないが、来年度には中級の第1回試験も実施予定のようだ。
既に公式テキストは発行されており、購入は可能。
私はまだ手にしていないが、より専門的な内容になっていることが想定される。
まとめ
今回はレザーソムリエという資格を紹介した。
この資格を持っていることで、今後様々なイベントに参加できると思うとワクワクが止まらない。
革製品が好きな人は是非一度、検討してみるのはいかがだろうか?
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