待ち遠しいイベント
早いもので今年もあと1ヶ月ほどで終わり。
でも、毎年12月というのは心躍らされるイベントが目白押しだったりする。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年通りとはいかないもの、好きなシューメーカーでの個展が開催される。
それが、SANTARI の「 あなたらしさは、細部に光る。 」というイベントだ。
過去にこのブログで紹介しているように、SANTARIでは私や周囲の人がオーダー経験があり、
非常に満足度の高い靴を作ってくれる。
私自身の靴はまだ納品されていないが、あれもこれもとわがままをお伝えしても、2つ返事で了承いただけた。
それどころか、舘さんの方からこういうのはどうか?といった、自分では見当がつかなかった好きなツボを押してくれることもあった。
まさに双方の話し合いと歩み寄りの中で、理想の一足を作り上げるというオーダー靴の魅力を体験することができたのだ。
そんなSANTARIの個展が間も無く開催される。
この個展では、新しい発表がいくつもあるようだ。
今回はその詳細を見ていく。
個展概要
「 あなたらしさは、細部に光る。 」
【日程】
2020年12月4日(金)〜6日(日)
- 4日 11時〜19時
- 5日 10時〜19時
- 6日 10時〜18時
【場所】
渋谷ZAB
東京都渋谷区桜丘町29-35 渋谷Dマンション5F
【内容】
- 新ラスト
- ローファーのオーダー開始
- カールフロイデンベルグ 抽選
- フットプリント、カスタムインソール
以上の概要で開催される。
なかでも気になるのが、【内容】に記載されている事項だろう。
注目の内容
新ラスト
SANTARIでは現在2種類のラストが展開されているが、今回発表されたのは「3- ”05″LAST」
実は最近、靴をオーダーしているということもあり、工房に伺わせてもらった際に少し見せていただいた。
率直な感想としては、このラストはかなり攻めている。
というのも、甲はかなり薄めで土踏まずのアーチも足に吸い付くようなシルエットなのだ。
SANTARIがこれまで出されてきた2種類のラストでほとんどの方は対応できる。
しかし、SANTARIに限らず、特徴のある足ではどこか妥協して履くと言うところもあっただろう。
そんな方にとっては待望のラストでないかと思う。
もちろん、細かいサイズ調整も行ってくれるので、まずは一度試されるのはいかがだろうか。
ローファーのオーダー開始
これは個人的に本当に楽しみにしていた内容の一つ。
オーダーなので、革を選ぶことできるのはよくあることだが、このローファーはさらにもう1つ突っ込んだ選択が可能。
具体的には、タンやモカの形状まで選ぶことができるのだ。
タン
円、角、流線に加えて、あえてタンをつけないこともできるようだ。
正直、タンのないローファーを見たことがなかったが、履き口が広く見えてよりすっきりした印象になるんではないかと想像する。
モカ
ここもざっと5パターン(乗せモカ、被せモカ、ライトアングル、パイピング、折込)ほど対応いただけることが、公式のインフォメーションで発表されている。
ご存知の方も多いと思うが、SANTARIの舘さんは有名な国内シューメーカーのOEMを引き受け、モカ縫いだけで年400足近くやっていたとか・・・
私もモカ仕様の靴は是非とも舘さんにお願いしたくて、今オーダー中だ。
価格については
- マッケイ製法 85,000円〜
- ハンドソーンウェルト製法9分仕立て 92,000円〜
これだけ仕様が選べて、10万円以下のエントリープライスは嬉しいところ。
カールフロイデンベルグ
今はなきカールフロイデンベルグのデッドストックを用いたオーダーも開始される。
過去に下記のようなツイートもされている。
こちらは当然、数に限りがあることが想定される。
誰もが欲しいと望むあまり、初日に集中することを鑑みて、後日完全抽選になったようだ。
私自身、このカールフロイデンベルグの革というのを見たことがないので、お目にかかりたいものだ。
フットプリント、カスタムインソール
このフットプリントは是非とも体験して欲しいところ。
私も工房にお邪魔した際に、フットプリントをとってもらったのだが、
足自体は細く、土踏まずのアーチが高く、かかとが大きい、やや扁平足傾向があることを知ることができた。
このプリント自体は非常にシンプルで指示通りに紙?を挟んだインク敷かれた板の上に乗って計測する。
※ わずか10分弱でこれだけの情報
自分の足の状態を客観的に診断いただける機会というのは、意外と少ないものだと思う。
また、今では足を測定するサービスもあるが、その結果から自分の足はどうなの?というのはやはりプロに見てもらう方が得られる情報が多いだろう。
オーダーする際の参考になるのはもちろんのこと、これまで購入してきた靴が果たして自分の足にあっているものなのかも確認できた。
そして、カスタムインソールを作ることもできる。
履いていてちょっと大きく感じる靴というのは、誰もが一足は持っているんじゃないかと思う。
このカスタムインソールも下記のようにかなり細かく選べるようになっている。
履いていて部分的にゆとりを感じるところを埋めることができれば、フィッティングも向上するだろう。
- 素材:革、スポンジ、低反発
- 厚み:1mm,2mm,3mm。
- サイズ:フルインソール、クォーター、ハーフ
なにはともあれまず体験
今回はSANTARIの個展について紹介した。
私も既に予約済みなので、当日がとにかく楽しみだ。
以前のSANTARIを語った記事でも記載した通り、理想のデザインがあるなら相談することをお勧めしたい。
デザインの組み合わせというのは無限にあるので、なんとなく頭に浮かんでいるものだけでもお伝えして、ああしたいこうしたいとお伝えすることで、具体化していくんじゃないかと思う。
そして、オーダー靴(MTM)未経験の人にも積極的に勧めたい。
ここまで色々できるのかと感動するだろう(私もその一人)。
靴に求めるものは各々異なる。
私の知り合いでは利便性を第一にかっこよさも備えたいという想いがあり、既にこちらで2足目のレイジーマンをオーダー済みだ。
※ちなみに今月発刊されたLASTNo19にそのモデルが載ってる
MTMの中では値段も手頃なので、この個展でオーダーを検討してみるのはいかがだろうか?
まあ、何はともあれまずまず体験して欲しい。
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