革靴をマットに仕上げるには?

靴クリーム
Pocket

あなたは靴磨きの魅力をどういったところに感じているでしょうか?

月並みですが、私は大切にしている革靴が靴磨きというフィルターを通すことでその外観を変化させることに魅力を感じます。

中でも艶感を増すという変化は、私を靴磨きの世界に引き込むのに十分な魅力でした。

しかし、魅力という曖昧な言葉ほど、各々の個性が反映されます。

友人の1人は私と異なり、マット(艶なし)な仕上げが好きと言います。

それを聞いた時には、普段はやりませんが艶を抑えた仕上がりは、カジュアルな装いにも合わせやく、場所を選ばず履けるのではと思いました。

そこで今回はマットな仕上がりを目指して靴を磨いていきたいと思います。

こう仕上げた

光沢が抑えられ自然な仕上がりですが、ケアされている感じは出ていますね。

それでは艶を抑える方法を紹介していきます。

艶を抑える方法

結論から言えば、艶を抑える方法はろうの含有量が少ないクリームを使うことです。

革靴を光らせるメカニズムは、革表面の凹凸を平らに近づけることです。

これにより、光の反射が一定方向に向くことで光沢を生みます。

そして、ろうは革の凹凸を埋める役割を果たします。

したがって、ろう分の少ないものを選ぶことで光沢を抑えることができるというロジックです。

ろうの少ないクリームとは?

クリームは大きく3種類に分類されます。

デリケートクリーム乳化性クリーム油性クリーム
水分少または無し
ろう

詳細は過去に書いた記事があるので、興味のある方はどうぞ。

この中で最もろう含有量が多いのが油性クリームです。

代表的なもので、SAPHIR NOIR(サフィールノワール)のクレム1925がありますが、これを塗り込んでブラッシングするだけでも、ギラっとした艶が出ます。

一方で、ろうの含有量が少ないデリケートクリームは、艶のでない仕上がりになります。

今回はSAPHIR NOIRのデリケートクリームを使っていきます。

デリケートクリーム(SAPHIR NOIR NAPPA)

磨く手順

手順としては普段の靴磨きとほとんど変わりません。

先述の通り、クリームはデリケートクリームを用います。

馬毛ブラシで埃を落とす

まずは馬毛ブラシで埃を落とします。

クリーナーで汚れ落とし

続けてクリーナーで汚れやワックス、クリームを落とします。

デリケートクリームは水分が多いので、油分が残っていると水と油の関係で浸透しにくくなることが想定されますので、ここで汚れやワックス、クリームをしっかりと落としておきましょう。

デリケートクリームを塗る

ここで今回の目玉であるデリケートクリームの登場です。

少量を数回に分けて、全体に満遍なく塗りましょう。

豚毛ブラシでブラッシング

豚毛ブラシでクリームを馴染ませます。

油性クリームとは違った自然な艶が出てきます。

クロスで拭き上げ

最後に綺麗な布で磨きます。

このステップに入る前からすでに表面はさらさらしている状態ですが、

余分なクリームを拭き取り、表面を綺麗にします。

完成

クリーニングしてからクリームを塗るだけなので短時間で済みますね。

仕上がりは記事冒頭にも載せましたが、こうなりました。

やはり艶は控えめですが、上品な仕上がりです。

油性クリームで磨いた時よりも素の仕上がり感があります。

補色はできない

デリケートクリームのみだと補色効果はないので、色抜けのあるところはそのままになります。

靴によってはチープに見えてしまうことがある上に、デリケートクリームのみだと油分不足になる可能性もあります。

なので、適度なタイミングで乳化性クリームを使うことを推奨します。

マットな仕上げのここがよかった

今回はマットに仕上げる方法は書きました。

普段から光沢を出す磨きをしている私にとってはとても新鮮です。

マット仕上げをしてみて、感じたメリットは4つあります。

  • 履ける場面が多くなる
  • 合わせられる服が増える
  • 手入れに時間がかからない
  • 馬毛ブラシが使いやすい

ワックスのような強調した艶感がないため、お葬式からビジネスシーンまで革靴を履く場面ではいつ履いてもおかしくないです。

また、私個人の考えにもなりますが、カジュアルな服装に鏡面磨きがされている靴との相性はそこまで良いと思っていません。

なので、選べる服装の幅も広がります。

そして何より時間がかからない。

ワックスや油性クリームを塗っている場合には、汚れ落としのステップで多少時間を要しますが、デリケートクリームの場合は水溶性のクリーナーで軽く落とせます。

最後に馬毛ブラシが使いやすいと記載をしましたが、これは帰宅後に革靴をブラッシングをする時に使いやすいということです。

鏡面を施していると、コシの強い馬毛ブラシではキズをつけてしまうことがあります。

今回はワックスを使わない仕上げなので遠慮なくガシガシとブラッシングができます。

私は鏡面を避けてブラッシングするのって意外と面倒だったりします。笑

普段から私のように油性クリームやワックスで磨いているあなたにも、是非一度お試し下さい。

手入れの道具を変えるだけでここまで表情を変えられることに改めて靴磨きの魅力を感じられると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました