トゥスチールはつけるべきか?

ソールが汚くてすみません。

革靴を履いていると自然と摩耗するソール。

地面と最も近いところで、足を支えるわけですから、それはしょうがないこと。

特にレザーソールのつま先ってものすごいスピードで削れていく気がする。

※ある一定のところまで削れると、そのあとはしばらく削れませんが

トゥスチールなしで3ヶ月ほど着用

このようなことを避けるために、つま先にトゥスチールという金属を装着することがある。

しかし、歩くときにカチカチ音がなったり、美学に反するという理由でつけない方もいるのだ。

今回はそんな賛否の分かれるトゥスチールをつけるべきかを考察していく。

目次

トゥスチールはつけるべきだ

結論から言えば、私はトゥスチールをつけることに賛成だ。

その理由は下記の2つ。

  1. つま先の削れを防ぐことができる
  2. トゥスチール装着のソールがカッコ良い

私の革靴に対するスタンスは長く大切に履くことを最も重要視している。

ソール(トゥ)の減りを抑制してオールソールまでの期間を伸ばすことは長く履くには大事なことだ。

加えて、見た目が好みなことも長期的保有するモチベーションにもなる。

したがって私はトゥスチールを積極的につけるようにしている。

装着のタイミングは購入時につけることを推奨する。

少し履いたくらいなら問題ないが、一般的にトゥスチールをつけるには爪先の靴底を削る必要がある。

そのため、必要以上にすり減ってしまうと隙間ができてしまう可能性があるのだ。

トゥスチールをつけないとどれくらいソールが減るのか?

トゥスチールをつけることで明らかにソールの減りは少なくなる。

このメリットを可視化していく。

実際に私の革靴でトゥスチールをつけているものと、そうでないものを比較した画像がこちら。

左:Santoni トゥスチールなし 右:John Lobb トゥスチールあり

ご覧の通り、トゥスチールの装着していない靴はかなりすり減っている。

そして、この2足の着用時間はほぼ同じなのだ。


Santoni John Lobb
トゥスチール なし あり
着用時間(2020年3月13日現在) 93 hr 97 hr

このように履いてる時間はほとんど同じであるにも関わらず、ソールの減り具合はトゥスチールの装着していないSantoniの方が進んでいることは一目瞭然だ。

この結果からも、爪先を守るというトゥスチールのメリットはお分かりいただけたであろう。

カチカチ音はなるのか?

この音問題に関してはつけるスチールによって異なる。

私の経験上、リペアショップで付けてもらったスチールは基本的に音はならない。

一方、自分で取り付けたものはカチカチと音が出る時がある。

下記の画像をご覧いただきたい。

左側はリペアショップで装着したもの、右側は自分でトゥスチールを購入して装着したものだ。

左:リペアショップで装着 右:自分で装着

なぜリペアショップで取り付けてもらったトゥスチールは音が鳴らないのか?

それはソール全体が平らだからだ。

この平らの理由はソールを削ってスチールを装着しているかどうかというところにある。

左:リペアショップで装着 右:自分で装着

このようにリペアショップで取り付けてもらった靴は凹凸がないのに対して、自分で取り付けたものは、もともとのソールに乗せるようにネジで装着する仕様。

そのため、どうしても凹凸ができてしまう。

その結果、自分でトゥスチールを取り付けた靴は、歩く時に地面にトゥスチールが当たりやすくなるので音が出てしまうのだ。

※注意

リペアショップでつけて凹凸のないトゥスチールでも歩き方によって音が出ることはあります。

装着は自分でやるか、プロに任せるか

自分で装着しても綺麗に仕上がる

私が装着したのはあくまで外付けのものであったが、リペアショップなどで取り扱っている削って装着するトゥスチールも販売されている。

それも1,500円以下で購入できるので、少しでもコストをかけたくない方や鉄のやすりなど自分で削れる道具や設備のある人には試す価値はあるだろう。

 

郵送でも対応可能なショップもあり

最近では郵送での対応も可能なリペアショップがある。

オレンジヒールさんは楽天でもそのサービスを受けることができるので、近くにリペアショップのない方にとってはとてもありがたいはず。

トゥスチール以外にも修理サービスをネットで受け付けて郵送で対応しているケースはいくつか確認しているので気になる方は是非みて欲しい。

スチールをつけても劣化はする

錆びた時

濡れた地面を歩き、ソールの湿ったまま放置するとスチールが錆びることがある。

なかなかショッキングな見た目になるので、慌ててやすりをかけようとしたが、また晴れた日に乾いた地面を歩いていると自然と錆びは落ちていた。

個人的にはそこまで深く気にする必要はないと思う。

履き続けていくと金属も疲弊する

トゥスチールをつけると爪先は無敵になるというわけではない。

金属とは言えども摩擦に対して少しづつ疲弊していく。

このようにねじ穴が見えなくなるほど削れてしまうこともある。

前面から見るとこのようになる。

このようにトゥスチールを装着していても削れているのが分かる。

しかし、これは既に300時間以上履いている靴だ。

裏を返せば300時間以上履いてもこれだけしかソールが減らないというのが、トゥスチールの摩耗耐性ということになる。

所有靴の経年変化として記録しているのでそちらもご覧いただきたい。

▶︎経年変化の記録集

まとめ

ソールの消耗を防ぎたければトゥスチールはつけるべき。

ただし、リペアショップでつけてもらうことがオススメ。


トゥスチールなし 自分で装着 リペアショップ
費用 なし 1.200円~ 3,000円~
カチカチ音 なし あり ほとんどない
ソールの磨耗耐性 低い 高い 高い

このように、トゥスチールの見た目が苦手でなければ、つけることによってソール(トゥ)の摩耗耐性が格段に上がる。

ちなみに私はミスターミニットさんでつけてもらったが1足3,000円ほどであった。

その時は、1週間ほどお預けして装着してもらっている。

※2019年12月の情報

お気に入りの靴を長く履くためにも、トゥスチール装着の検討を是非検討いただきたい。

私は今の所有靴は全てスチールをつけています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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