指紋に溢れる生活
なんでもない日の朝
起床と同時にスマートフォンのアラームを止める
ベッド脇に置いておいたメガネをかける
Apple Watch をつけて、家を出る
車に乗れば、カーナビに地図が映る
カフェに行って朝食を取りながら、タブレットで新聞をながめる
出社したらノートPCを開いて仕事の開始
お気づきだろうか?
朝のわずかな時間にも関わらず、液晶画面・レンズといった指紋で汚れやすいものがこれでもかと登場する。
近くにあったティッシュやハンカチで拭くこともあったが、曇りは薄くなるものの綺麗に取り除くことが難しい。
それどころか、曇りを薄く広く伸ばしてしまうこともある。
綺麗にしたいし、できることなら長く使えるものが欲しい。
そんな経緯から、キョンセームの購入に至った。
キョンセームとは?
キョンセームとは、鹿の一種であるキョンの革を使用したクロス。
画面やレンズなどを磨くことができる優れものだ。
また、革であるにも関わらず、洗って繰り返し使用することができる。
そして、何より使い込むことで育っていく。
このフレーズは、皮革製品好きにとっては堪らないものだろう。
細部を見ていくと、布のクロスとは手触りが全く異なる。
銀面(表面)側はぬめり感のある滑らかに対して、床面(裏面)側は起毛感があってサラサラしている。
ここが良い
実際に使用してみて、良かった点は大きく3つ
くもりを取り除く機能面と革としての特性が魅力だ。
- 画面のくもりを綺麗に取り除ける
- 洗って繰り返し使える
- 使うたびに育っていく
画面のくもりを綺麗に取り除ける
キョンセームを使用して最も驚かされたのは、くもりを取り除く力だ。
半日ほど使用したスマホの画面半分をこのクロスで拭くと、このようになる。
また、目視で確認することはできないが、サビや変色の原因ともなる塩素の吸着して分解する力もあるそうだ。
洗って繰り返し使える
革であるにも関わらず、洗って何度も使用することができる。
このクロスの説明文書には、汚れていても効果は落ちないと記載がある。
目立つようであれば、下記のように洗うことも可能のようだ。
- ぬるま湯(40℃)で石鹸もしくはハンドソープで押し洗い
- 乾燥は直射日光を避け、少し濡れている状態で四方八方に伸ばす
- 完全に乾燥した後も再度揉む
実際に洗うとどんな変化をするのかを載せておく。
まずはしばらく使用して、洗う前の状態がこちら。
洗った後はこのようになった。
わずか 3分ほどの押し洗いのみだが、この程度の汚れなら綺麗に落ちた。
ちなみにキョンセームをぬるま湯にさらすと、テロッテロになる。
限りなく液体に近い固体で、触っていて心地よい。
洗いをかけた後のくもり除去力も変わらずに健在。
手触りは表側(銀面)の滑らかさが、少しだけ失われたような気もする。
使う度に育っていく
使い続けることで徐々に柔らかくなっていく。
説明文書には、正しく使って手入れをすることで、さらにその効果も増していくとも記されている。
気になる点
ここまではキョンセームの良い点を記載してきたが、使用していて気になる点もいくつかある。
- クロスとしては高い?
- 新品時に繊維が出る
- 見た目が気になる
クロスとしては高い?
キョンセームの値段は公式だと1,595円。
Amazonで「画面クリーナー」と検索すれば、何枚も入って1,000円以下という商品もザラにある。
そうした格安商品と比較すれば、キョンセームは決して安いものではない。
しかし、長く使えることや育っていくという革の特性に、少しでも魅力を感じたのであれば、手にする価値は十分にあると思う。
新品時に繊維が出る
製品の特性上なのか、使い始めには繊維が少し落ちることがあった。
特別気になることはなかったが、ちりや埃の侵入が許されないものには適さないだろう。
見た目が気になる
これは完全に個人レベルの問題だが、見た目が気になる人は控えるべきだ。
キョンセームには色は一種類のみ、長く使える反面、傷や汚れはキョンセーム自体に刻まれ続ける。
定期的に洗うことはできるものの、頻回な洗いはあまり適さない。
※説明文書にはキョンセームの成長を妨げると記載されている
こうした点を踏まえて、合う合わないの判断が必要。
ちなみに、私は傷や汚れも一種の経年変化として片付けられ、むしろ愛着が湧く。
まとめ
- くもりを綺麗に取り除ける
- 洗って繰り返し使用できる
- 経年変化を楽しめる
ほとんどの人にとって、画面は身近にあるもの。
私自身、画面クリーナーは毎日使用してるものなので、お気に入りのものを用意したいと思ってこのキョンセームを手にした。
画面やレンズのみならず、万年筆やAirPods Proなど身の回りにあるものは、このクロスで拭いていることが多い。
使用したものは綺麗になる上に、このクロス自体も育っていくというサイクルを体験して見るのはいかがだろうか?
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