SANTARIでオーダー

かれこれ所有している靴が13足となったので改めて自分の持ってる靴を振り返ってみると、内羽とローファーしかないんですよね。

数はそれなりに揃ってきたものの、種類のバラエティーは少なめ。

そんなこともあって、次に買う靴は外羽でグレインレザーの靴があったらオンオフ限らずに使いやすいなぁなんて考えてました。

そんな時に私のTwitterのタイムラインに流れてきたとある革に飛びつきました。

目次

SANTARIで新たにオーダーできる革

以前、私の先輩のオーダーに立ち合わせてもらったSANTARIからこんなツイートがありました。

ユタカーフにロシアンカーフもオーダーできるという内容に胸が高鳴りました。

ユタカーフとは鞣しの後に9種類のオイルを加えて格子状の型押しをした革です。

通常のカーフよりも油分を多く含んでいるようで、耐水性にも優れているようです。

SNSで最も見かけるのはエドワードグリーンのモデルでしょうか。

Edward Green DOVER 606E BLACK UTAH
参照:https://rifare-online.shop-pro.jp/?pid=147303179

次に革靴好きな方にはあまりにも有名なロシアンカーフ。

こちらは200年以上前の沈没船から見つかったという幻の革なんて言われてますよね。

製法が残されていない中で、可能な限り再現を図った英ベイカー社のロシアンカーフです。

ロシアングレインなんて言われることもあるそうです。

ユタカーフ同様に革自体に表情があり、靴になるとより一層雰囲気が醸し出されているように感じます。

mono_1703_bb02_m
クロケット&ジョーンズ ロシアンカーフ ピーブルス
参照:https://www.e-begin.jp/article/13568/

デザインはU-チップ

こんな革が選べると聞いて、私が思いついたのはSANTARIの5アイレットUチップ。

このデザインにならどちらの革を使っても相当カッコ良くなる上に、自分の求めていた靴になるんじゃないかと思いついてしまいました。

・・・散財の予感

参照https://santari.jp/2018/12/24/u-tip-5eyelet/

SANTARIの舘さんは多くのシューメーカーから受注生産を受ける職人であり、特にモカ縫いはかなりの数をやっていると以前から聞いていたので、より一層魅力的な靴に仕上がるんではと妄想がさらに膨らみます。

後から聞きましたが、年間約400足はモカ縫いをされてるそうです。

すごい数です・・・

想像が膨れきったところで、まずは革の現物を見てみようと思い、早速アポを取ってSANTARIにお邪魔しました。

革との対面

訪問するなり、早速この2つの革を見せてもらいました。

左:ユタカーフ 右:ロシアンカーフ

ユタカーフ

こちらを触った率直な感想は柔らかい!!

勝手に硬めの革だと思ってましたが、柔らかいです。

エベレスト社メイという黒のベビーカーフと比べさせてもらいましたが、遜色ない柔らかさです。

なので、靴に使うとストレスなく履けるような気がします。

また、ツヤもあるので仕上がりも上品になりそうな予感。

このようにユタカーフは履いてよし、見てよしの美しい靴になりそうでした。

しかし、作り手からするとこの柔らかさ故に靴にする時には吊り込みで引っ張りすぎると薄くなってしまうことがあるので、慎重に扱う必要があるとのこと。

ロシアンカーフ

こちらは触れるまでもなく、まず強烈な匂い。

マスクをしていても分かるくらいです。

どんな匂いと表現するのが難しいですが、鉄とウイスキーを混ぜたような匂いでした。

例えが全くイメージできない。笑

そして、この革はユタカーフと比べるとツヤはなく革は厚く硬度もあります。

元々はブーツなどに用いられることを目的としているようなので、タフさを求めた結果こんな見た目になったのかもしれません。

表面を手で撫でてもその凹凸を感じることができました。

また、耐水性はどうなんですか?と伺ってみると、革の一部で水をスプレーしてもらうと水もかなり弾きます。

どうやらそれなりの耐水性も期待できそうです。

しかし、こちらで扱ってるデュプイの防水レザーとは異なり、あくまで防水では無いので雨でもガツガツ履口ことは難しいと思います。

デザインは先述の5アイレットUチップと決めてましたが、既存に扱ってるものにこの2つ革を加えた中から選ぶこととなりました。

選ばれたのはロシアンカーフでした。

断トツでアップチャージも高かったですが、無骨でありながら菱形の型押しの美しさに惹かれました。

また、SANTARIのUチップはかなり細身でシャープな印象だったので、より多くの場面で使えるようにロシアンカーフの無骨さで中和を目指しました。

次回の訪問で詳細を決める

訳あってフィッティングや細かいところは次回の訪問で決めることになりました。

正確にはフィッティングをしてもらいましたが、次回もすることになりました。

今回、決めたのは革とデザインなので、また詳細は詰めていく所存です。

余談ですが、フットプリントを初めて撮ってもらったんですが私の足は外側のボールからかかとまでの距離が長いこともほかの革靴が合わない理由だそうです。

勉強になりました。

今後のSANTARIは要注目

今回、ユタカーフとロシアンカーフの入荷情報が発信されてましたが、実は12月にこんなことも、、

そうです。

今度はカールフロイデンベルグのデッドストックであるスムースレザー、グレインレザーを使ったオーダーができるそうです。

※2020年12月予定

今はなきドイツのタンナーで、個人的にはボックスカーフが有名というイメージでしたが、どんな革が見られるのか楽しみですね。

更に新ラストに新デザインも登場予定です!

ほんと色んなことが盛り沢山です。

こちらの工房に来るといつも新しい何かがあります!笑

ちなみに舘さんは普通じゃつまらないというスタンスです。

良い意味で尖ったものが見られるでしょう。

オーダー初心者にもおすすめ

私は今回でオーダー靴(MTO)は3回目になります。

まだまだビギナーではありますが、同じMTOの中でも自由度がかなり高いと思います。

私たち革靴好きのああしたいこうしたいという想いに親身になって答えてくれます。

私が立ち会った先輩のオーダーも含めて僅か2回のオーダーの中でも随所にそういったことが感じられました。

今回もUチップのオプションは公式サイトに書いてないことをお願いしましたが、2つ返事でOKをもらっています。笑

もちろん、出来ること出来ないことはあると思うので、理想とするイメージがある場合にはお伝えすることをおすすめします。

そして、最近SANTARIにはフィッティングに精通している新しい方が入られたようです。

今回行ったフットプリントを始め、インソールの作成などもお願いできるようなので、私も過去に買ってしまった大きいサイズの靴のインソールを検討しています。

こういったフィッティングや確かな技術によって自由度の高い美しい靴が生まれるんですね。

まさにオーダーならではの楽しみ方だと思うので皆様も1度SANTARIに足を運ばれてはいかがでしょうか。

ちなみに、前回の記事で私の先輩が頼んで完成した靴がこちら。

オールブラックのレイジーマン

オーダーの内容はこちら

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この先輩も早速2足目の構想があるようで、出来には相当満足しているようです。

私も今回オーダーした靴が待ち遠しいです。

靴も増えてきたので買ったことがバレないようにしないといけませんが。笑

あ、ロシアンカーフは匂いでバレるかも、、

SANTARI

https://santari.jp/

Tate shoes

〒111-0023 東京都台東区橋場1-30-1

浅草方面からお越しの方はこちらのバスを使うとアクセスしやすいようです。

北めぐりん(浅草まわり)

浅草駅 → 橋場老人福祉館西(産業研修センター)

運賃:一律 100円

1時間に4本ほどで運行

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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