TAPIR オイル系ケア用品まとめ

目次

オイル系のケア用品が好き

シューケア用品って数がとても多いですよね。

各メーカーが汚れ落とし、クリーム、ワックスを中心に発売してて、特徴的なケア用品なんかもあったりします。

個人的に他のシューケアブランドとはちょっと路線が違うけど、なんか良いなって思うのがTAPIRというドイツの皮革ケアブランド。

特にこのブランドのオイル系ケア用品って便利な上にクオリティも高いって思うんです。

そんなわけでTAPIRのオイル系ケア用品を3種類ご紹介します。

TAPIRとは?

TAPIR(タピール)とはドイツの皮革ケアブランド。

「本当に必要なものは何か?」

がTAPIRの製品作りの基本としているようです。

多くのシューケアケア用品に含まれる石油系のオイルや有機溶剤、タール色素などを含み、石油化学系の乳化剤や酸化防止剤などが含まれています。

TAPIRではこういった現代の新素材は使わずに、天然素材で作られた製品を製造しています。

ケア用品の一つ一つを見ていっても、油脂や有機溶剤といった総称ではなく、含有されてるものが全て記載されております。

天然素材で作られていることが革に良いとは一概には言えませんが、含まれてる成分を全て公開しているのは一消費者にとっては安心できます。

オイル系ケア用品

左から レーダーオイル、レーダーフレーゲ、レザーソールオイル

これから紹介するのはレーダーオイル、レーダーフレーゲ、レーダーフレーゲソールの3種。

共通する特徴としてはどれもTAPIRとブランドロゴの記載され、遮光性の期待される茶色のガラス瓶に入っています。

また、匂いは製品によって強弱がありますが、どのケア用品にもオレンジの匂いがただよいます。

個人的にはどの製品も布につけて塗るので手が汚れないっても嬉しいポイント。

レーダーオイル

名称レーダーオイル
内容量200ml
価格¥2,400 + tax
原材料ひまし油、なたね油、オレンジテレピンオイル、酢

TAPIRを代表する最も有名な製品。

レーダーオイルだけはもっている方っていうのも多いんではないでしょうか。

これは汚れ落としという名目で販売されていますが、油分の補給として使われる方が一般的なように感じます。

もちろん、汚れ落としとしての効果も十分にありますが、ワックスをしっかり落とすまで効果はないように感じます。

しかし、油分を補給しながら汚れも落とせるという革に優しいケア用品というのは日常のお手入れにもってこいの代物。

もしも、ケア用品は1つしか持ちたくないって人がいるなら私はこのレーダーオイルをお勧めします。

その時はワックスを使わないことが前提になりますが。

使用感としてはサラサラの油を塗ってる感じ。

革靴の上を滑らせるとすぐに染み込み、表面の汚れを取り除いてるように感じます。

汎用性の高いレーダーオイルですが、こちらにはロウが含まれていないのでツヤは出ません。

なのでマットに仕上げたい方や革本来の表情を楽しみたい方にはうってつけのアイテムなんじゃないかと思います。

また、革靴を購入後に履く前に行うプレメンテにもよく使われます。

というのもお店に並べてある革靴って意外と長い時間そのままだったりして乾燥していることがあるんですよね。

レーダーオイルには汚れ落としの効果もあるので、革靴の製作の時に塗られた古いクリームを取り除いた上で油分を補給出来ることからもプレメンテには最適なのかと思います。

ちなみにレーダーオイルの購入時に同封されていた製品紹介の紙に書いてある用途は・・・

用途:ソファなどの皮革製家具、自動車のレザーシート、革製衣類、カバン、財布などの小物に。表革用

これは驚きましたね。

革靴って書いてないんです。

でも革靴には全然使えますし、他の皮革製品にも幅広く使うこともできるので一本あると心強いです。

レーダーフレーゲ

名称レーダーフレーゲ
内容量100ml
価格¥2,400 + tax
原材料みつろう、シュガーケーンワックス、カルナバワックス、ホホバオイル 、オレンジテレピンオイル、植物性ステアリン、アンモニア、水

こちらは先ほどのレーダーオイルとはテクスチャーが異なります。

ボトルの中を覗くと、液体に見えますが布にとってみるとこんな感じ。

オイルを配合した皮革用乳液ということなので、オイルよりは粘性がありそうですが通常の靴クリームとは異なりますので紹介させていただきます。

ライスクリームと似てるかなって思って比較してみましたがレーダーフレーゲの方が乳液感ありました。

左:ライスクリーム 右 レーダーフレーゲ

また、レーダーオイルには含まれていなかったみつろうやワックスなどの光沢をだす成分も含まれています。

といっても油性クリームなどのギラッとした光沢よりは自然な光りかたです。

TAPIRの紹介文では特別なケアの時に〜なんて記載があるのでメーカーとしてはちょっと気合を入れた時のケア用として売り出してるかもしれませんが、ルーチンのケアで使っても全然問題はないんじゃないかなと。

レザーソールオイル

名称レザーソールオイル
内容量100ml
価格¥2,600 + tax
原材料亜麻仁油、オレンジテレピンオイル、酢

こちらはレザーソールケアの用のオイル。

私はオイル系のソールケア用品を使うのが初めてだったんですが、どこまでもいけるんじゃないかと不安になるくらいよく染み込みます。

こちらもレーダーオイル同様に布にとってソールを撫でるようにして油分を浸透させます。

使ったあとはオイル系の特徴なのかベタつきはなくサラッとしています。

これまで使ってたクリーム系より使用感は良さげです。

3種を使ってケアをしてみる

せっかくTAPIRのケア用品を紹介したのでこの3つを使った手入れをしていきます。

手入れをするのはこちらの靴。

SaintCrisipin’s ホールカット

※ワックスがしっかり乗ってたので事前にハイシャインクリーナーとツーフェイスローションで軽く落としています。

ではまずは汚れ落とし兼補油を担うレーダーオイルから。

レーダーオイルで汚れを落として油分を補給

まずは使用まえにシェイクを忘れずに。

こういうオイル系は成分の分離していることが多いのでまずはボトルの中で混ぜ合わせます。

十分に混ぜたら布に取ります。

よくクリームなども少ない量を数回に分けてなんて言いますが、レーダーオイルは特にその辺りを意識した方が良いです。

注意

レーダーオイルはその性質上、革にいくらでも吸収するかのように入ります。

しかし、クリームのようにべたつかないからって理由で使い続けるとアッパーから内側にまで届いてしまうこともあります。

加えて過剰になった油分が抜けるまではワックスものりにくいし、光らないです。

もしこうなってしまったら、しばらく乾拭きを続けるしかないです。

革靴の表面を撫でるようにしていくと汚れが取れていきます。

この後、布の面を変えて2~3回同じ工程を行いました。

するとこんな感じに

やや色濃くマットな状態に。

ここでブラッシング

続けてクロスで拭き上げます。

ブラシが育ってきているせいもありますが、全体的に自然な光沢になりました。

レザーソールオイルでソールケア

レーダーオイル塗布後、少し時間を置いてる間にソールのケアもしておきました。

ケア前はこんな状態。

ブラシで目に見える砂埃などは落としておきましたが、写真でも分かるカサカサ感。

ここで使うのはこいつ。

こちらもレーダーオイル同様に布にとってソールに補油していきます。

分かりやすいようにまずは片足終わった状態をお見せします。

左:ソールオイル塗布 右:ケアなし

説明するまでもないですね。

手入れをした方は色が濃くなっています。

オイル系なので塗り終えた後もベタつきがなくさらっとしてます。

両足終えて、30分くらい経過するとこうなりました。

正直なところ、使う前まではクリームの方が保湿感はあると思っていました。

実際にはそんなに変わらないじゃないかなと思うくらいの保湿度合い。

また、他のソールケアアイテムと比較して高く見えるかもしれませんが、1回あたりの使用量はクリームより少ないです。

レーダーオイルにも言えることかもしれませんが、この辺りは一度買うとしばらく使えるのでありがたいですね。

レーダーフレーゲで艶出し

それでは最後にレーダーフレーゲ

まずはこれまでの製品同様に布に取ります。

乳液という性状なので意外にも布に染み込みすぎません。

最終的には片足でこの量を3回ほど塗りました。

使ってみると分かりますが、とにかく伸びが良い。

クリームなんかを指で塗っているとつっかかってる感ってすぐにくると思うんですが、レーダーフレーゲはなかなかこないです。

布で塗っているというのもあるんでしょうが、一度の塗布で広い面積をカバーできます。

一通り、塗り終えたらブラッシングと乾拭きで仕上げます。

鈍く、エロく、美しい。

個人的にワックスを使わないこういう仕上げも大好きなんです。

インスタには動画付きで上げてますので、よかったらご覧ください。

https://www.instagram.com/p/CFKIKHFsZZ1/?utm_source=ig_web_copy_link

こんなところにご注意を

ここまでTAPIRの良いところを書いてきましたが、製品の特性上できないことや販売体制について思うこともあります。

補色

当然ですがニュートラルと同じ扱いになるので油分浸透によって色が濃くなることはあるものの、履きシワの抜けた色を補色することはできません。

ニュートラルだけで育てるのも面白そうですけど、どうしても色抜けが気になるなら補色効果のあるクリームなどの手段は必要になります。

取扱店が少ない

扱っているショップが少ないのが残念なところ。

店頭で並んでるのを見たことがないのは私だけでしょうか。

まあ、ネットで買うこともできますが、なぜかほとんどのお店で送料取られます。笑

それでもここまで紹介したように買う価値のあるケアアイテムだと思うので是非探してみてください。

個人的に一押し

今回はTAPIRのオイル系のケア用品(一部乳液)を紹介してきました。

どれも効果には満足してますが、統一感症候群の私にとっては同じブランドの同じボトルに入っているケア用品が並んでるだけでも幸福感を覚えます。

欲を言えば全部同じサイズにして欲しい

そんなことは置いておいて、

クリーム以外のテクスチャーのものを使ってみたい方やケア用品の数を増やしたくない方にも強くおすすめできる品々です。

是非ご検討ください。

以上 TAPIRのオイル系ケアアイテムの紹介でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

1992年11月生まれ。
190cmの大男の細かい趣味のブログ。
2020年より「こだラボ」を執筆し、2021年2月に「Lab.」に名称変更。
趣味は靴磨き・旅行・読書・ゲーム・ボクシング観戦。

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