歩いてるときに小さくコツコツと鈍く響く音ってすごく好きです。
ヒールのようなカツカツとも違うし、ラバーソールで歩くときの音とも当然異なる。
革靴においてレザーソールを選択する理由って通気性や耐熱性なんて言われてますが、正直あまり分かりません。笑
それでもレザーソールを選ぶ理由は、単純にかっこいいよくて、良い音がするからです。紛れもなく個人的なこだわりです。
そんなロマンの詰まったレザーソールを少しでも長く使う(オールソールまでの期間を伸ばす)ためのケアを紹介していきます。
レザーソールは消耗品
前提として革靴のレザーソールは消耗品です。
どんなに良い靴でソールは削れるので、いずれ交換が必要になります。
レザーソールにも種類があり、オークバークソールなど繊維の詰まったモノであれば、より耐久性は優れていると言われています。
いずれにせよ、どんなレザーソールでも手入れをする事でオールソールまでの期間を伸ばすことができます。
お気に入りの靴の手入れを続けて、ソールだけを替えて大事に履き続けていく。
こんなモノの持ち方も素敵じゃないですか??
前回のコバのケアに続いて注目されにくい部分ではありますが、レザーソールのケアは長く履くことと、機能面でもメリットがあります。
それでは最初にケアに必要なものから見てみましょう。
必要なもの
- クリーナー 右上
- ソールモイスチャライザー(ソールケア用のアイテムもしくはミンクオイルなど) 右真ん中上
- 化繊ブラシ(豚でも可) 左上
- 布 中央
- カッサ棒(ハンコなどで代用可能) 手前
ソールモイスチャライザーの代替品は、各メーカーからレザーソール用のケア用品が出てるので推奨はそういう類いのものになります。
しかし、後ほど解説しますがレザーソールのケアで大事なのは乾燥させないことなので無ければミンクオイルなどでも対応可能です。
ケアのタイミング
レザーソールのケアをするタイミングは、結論から言えば履いてる頻度によってまちまちです。
私は週1回ほど履く靴には大体 1回/3ヶ月のタイミングでケアを実施しています。
また、イレギュラーなケースとして、雨に濡れた後は油分、水分が抜け出してしまうので、乾燥させて次の日にはケアをしています。
手順
基本的なことですが、左足が乾くのを待ってる間に右足のケアをやるなど。 1つ1つの工程を左右交互ずつ行ってほうが効率が良いです。
今回ケアをする靴は John Lobb PhilipⅡ (ジョンロブ フィリップ2)です。
言わず知れた靴の王様ですね。
今回のケア前の画像がこちらになります。
ちなみにレザーソールのケアは地面と接する部分のみのケアになります。
具体的にはこちらです。
汚れを落とす
まずは簡単に馬毛で埃を払った後に、クリーナーを使って汚れを落とします。
クリーナーの量も写真のように少量で問題ありません。
クリーナーでソールを優しく拭きあげると、ソール面が湿って色が変わった状態になります。
この湿った状態も、しばらく置いておくと戻理ます。
放置している間にもう片足もはじめましょう。
ソールモイスチャライザーを塗り込む
続いて、レザーソールにソールモイスチャライザーを使って保湿します。
塗る際には布でも大丈夫ですが、私はペネトレイトブラシを使っています。
ちなみに布の場合だと、布自体に染み込んでしまうので、ペネトレイトブラシを使うよりも多くの量が必要になります。
そんな理由もあって私はペネトレイトブラシを使っています。
取る分量はこのくらいです。
これを2〜3回に分けて塗布します。
まんべんなく塗りましょう。
塗り込むとレザーソールは保湿されて色が濃くなります。
しっとりしているのが分かりますね。
手で触ってみるとしっとりしていますが、ややベタつきのある状態になっています。
ブラッシング
ここはやらない人もいますが、私は塗ったものを平して浸透させるために行っています。
カッサ棒で押し込む
このカッサ棒ですがコードバンなどのケアに使うレザースティックの代用品です。笑
レザースティック欲しいけど高い、、
一方で、カッサ棒は2,000円以下で購入できます。手頃ですね。
ここから、カッサ棒を布に包んで、レザーソールを押し込んでいきます。
この時の工程は立った毛羽を寝かせるよう要領です。
全体的に押し込んだら完成です。
ソールがしっとりしてるけど表面はさらさらしている状態が理想です。
完成
それではケア前と比較してましょう。
一目瞭然です。
全体的に色が濃く保湿されてる状態になってますね。
ここまでケアするのに片足で5分ほどしかかかっていません。
両足でも10分程度です。
なんだか時間帯効果の高いお手入れに感じますね。笑
ここで参考画像を一つご紹介します。
左:Before 右:After
こちらはマイクロスコープで観察したソール面の画像です。
かなり狭い領域での観察となってしまいましたが、ケア後の方が保湿されて色が濃くなることに加えて艶もありました。
まだ検証段階ですが、ソールの変化も長期的に見ていきたいと思います。
なぜ保湿が必要か
今回レザーソールを保湿することがケアになると冒頭でも紹介しました。
その根拠は乾燥していると削れやすいからです。
人の肌に例えてみましょう。
乾燥している肌はボロボロと剥がれ落ちやすくなります。
一方で保湿のされてる肌ではそういった現象は起こりにくいですよね。
他のものだと、かつお節も良い例ですよね。
乾燥することによって削れやすくなりますしね!
したがって、レザーソールでも乾燥を防ぐためにソールモイスチャライザーを用いて保湿することでソールの磨耗が減るということです。
その他にもレザーソール自体の柔軟性が高くなるので、歩行時など機能面での改善も期待できます!
まとめ
今回のレザーソールのケアの目的は2つ。
- 乾燥を防ぐことで磨耗を減らす
- ソールの柔軟性を高める
乾燥を防ぐことでオールソールまでの期間を伸ばすことを考えると節約にもなりますね。
※オールソールは安くても1万円以上
1つだけご注意いただきたいのは、レザーソールのケア後は滑ります!笑
転ばないように気をつけて下さい!!
それでは今回はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント